2006年10月29日

履修漏れのお話。

高校での「履修漏れ」の話が話題になっています。
⇒ アサヒ・ドット・コム 特集『履修不足

国が定めた「これこれこういう授業を何時間受けさせて、何単位取らすべし」という「学習指導要領」を、学校側が大学受験のために無視していた、そしてそれを生徒側は知らなかったということですね。

そして、厳密にやってしまえば、このままでは生徒たちは卒業できないと。いきなりこの時期に3年生に「単位足りないから受験に関係ない教科の補習、70時間受けろ」とかはきついっすねえ。

絶対にない話ですが、もしこれが「卒業生にもさかのぼって適用」とかになったらすごい。現在第一線で活躍している人が、軒並み高校中退扱い。大学卒業も取り消し。そしていまさら高校で補習。ものすごい長期の同窓会状態。

ところで、もし「さかのぼって適用」になったとしても、ゴンザは絶対に大丈夫です。というのも履修漏れなんかありえないカリキュラムの高校だったから。

川崎市の県立高校随一の進学校でありながら、まったく進学校らしくなく、生徒の8割が1浪するといういわゆる「4年制高校」。異常に学校行事が多く、体育祭・文化祭・マラソン大会・競歩大会・合唱コンクール・陸上競技会などはもちろん、クラス対抗球技大会も年に2回。もちろん遠足やら社会科見学やら修学旅行もばっちりあります。月1回はイベントがありましたね。

受験対策には、まったくチカラが入っていません。生徒が自主的にやるにまかせる。先生に受験勉強を強制されたことなんか一度もありませんでした。予備校中心に通って、学校ではほとんど見かけずに東大にストレートで入ったレアキャラもいました。

そして問題のカリキュラム。社会・理科は有無を言わさず全部必修でした。社会は「現代社会I」「地理」「日本史」「世界史」「倫理・政経」。理科は「理科I」「生物」「化学」「物理」「地学」。選択の余地はありません。絶対に全て履修です。例外なし。

そしてすごいのが、3年生になってから必修の社会・理科が「倫理・政経」と「地学」というマイナー教科なこと。

ゴンザは受験用に勉強する科目と、3年の必修科目が違うのはめんどくさいなあ、と思ったので、逆に受験選択を「倫理・政経」と「地学」にするという、普通はありえない大胆な手段にでました。

どっちか一方だけはありえても、どっちもがこの超マイナー教科という受験生は、ほとんどいなかっただろうなあ……。この一事からも、ゴンザの基本思想が合理的ながらも、根本的にあまのじゃくであることが見て取れます。

でも社会の「倫理・政経」はオススメですよ? だって他の教科に比べて覚えることが1/3くらいで済むし、選択者が少ない分レベルが上がりにくいので、問題のレベルも低めですから。ただし、受験できる学校が限られる、という弱点がありますが。

それにしても、全国の履修漏れ学校の方針もなあ……なんというか「大学受験のみに必死」な感じでみっともないなあ……。

前述のような変わった学校を卒業した身からすると、かならずしも日本の高校の「詰めこみ教育」って悪いとは思えないんですよね。入れれば入れるだけ入る時期に、考え方や思想ではなく知識を詰めこむ。その知識は大学生や社会人になってものを考えるようになってから「ああ、あれはそういうことだったのか」と後付けで気づくようになる。考える材料としての知識。

知識と思考の関係なんて、そんなもんじゃないでしょうか。「ミネルヴァのふくろうは、黄昏にはばたく」というのは警句であり至言。いろんな意味を含んだ言葉のような気がします。なんでしたっけ、「思いて学ばざればすなわちくらく、学びて思わざればすなわち危うし」でしたっけ? あの言葉も本質は似たようなものです。

とにかくあの15〜18くらいの世代に、なんであれ多岐に渡るものに触れるのはけっして悪いことじゃない。結局のところ、今のゴンザの能力の大半は、高校生くらいまでに得たものを、だましだまし使っているようなものです。材料はそこまでのもので、ただ「使い方」が少しずつ、巧みになっているから、進歩しているように見えるだけなんじゃないか、とつねづね感じます。

ただ、ゴンザは10代くらいまでに「知識」は得たと思っていますが、「身体で、あるいは感性で」触れておくべきものに、しっかり触れてこなかった、ということを今になって激しく後悔しているクチですけどね。もっと、ちゃんと青春しとけば良かったなあ……。

というような後悔をお持ちの方にオススメ本。
恩田陸さんの『夜のピクニック』。
今すでに映画にもなっていますね。ゴンザは映画は観てませんが。

この本、とにかく展開が地味。80キロにも及ぼうという道のりを、一昼夜かけてひたすら歩く「歩行祭」なる学校行事が、ただ延々と描かれます。言ってしまえばそれだけの本です。情景描写は少なく、ほぼ全編心理描写。特別な事件は、なにも起りません。殺人や行方不明もなければ、生徒の幽霊もでてきません。こんな起伏のない、ビジュアル的魅力に薄い話、いったいどうやって映画にしたんだか……?

でもさすがに、「ハズレの少ない賞」と言われる「本屋大賞」をとっただけあって、いつのまにか引きこまれるいい本です。

たぶん、自分の青春の過ごし方を「十分幸せだった」なんて思ってる人なんてほとんどいない。それは甲子園で優勝投手になった人でも、ストレートで東大に入った人でも、生徒会長を務めてモテモテだった人でもたぶんそう。そんな「不十分なイライラ」こそが本質なのかもしれない、こっぱずかしいあの時代を、ノスタルジックに思い出させてくれる作品です。

派手な展開がないと物語じゃない!という人にはむきませんが、郷愁をさそう爽やかな読後感を得たいという人は読んでみてください。

というわけで、なぜか「履修漏れ問題」が「書評」で終わってしまいました。
posted by ゴンザ at 17:00| 静岡 ????| Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月26日

【ゴンザの独り言EX】ボツネタ・火事

最近書いた「ゴンザの独り言」用の原稿でボツにしたネタがありました。このまま、未公開にするともったいないオバケがでそうなので、このブログに掲載することにいたします。


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∇∇ 新ゴンザの独り言 ∇∇

近所の某スーパーから買い物をして出てきたら、家が燃えていました。
通り向かいにある家のベランダが、ごうごうと音を立てて。

なんだあ!と慌てつつ、近くの公衆電話から119の緊急通報。

「(プルルル)はいこんばんは。火事ですか。病気やケガなどですか」
「えーと、ああ、か、火事です。家が燃えてます」
「そうですか。燃えているお宅の住所はわかりますか?」
「えー、住所は分かりませんが、○○の△△店の向かいです」
「ああ、そこでしたら、すでに通報を受けまして、じき到着いたします」
「あ、やっぱそうでしたか。ご迷惑をおかけしました」
「いえいえ。わざわざご連絡頂きまして、ありがとうございます」

プロってやっぱり落ち着いているんだなー、と思ったヒトコマでした。

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というわけで、火事に直面しました。しかも昨日も同じスーパーの駐車場で車上火災があったようで……ぶっそうなもんですわ。

この記事がボツになったのは、火事とか台風とか災害をネタにすると「被害者の気持ちをかんがえなさい!」というお叱りをしばしば受けるからなんですね。たしかにそうだ。

ちなみに、ゴンザはこういうとき「誰かが通報するだろ」とは思わずに、自分で一応電話をかけるタイプです。

イヤなんですよね、「だれかがやるだろ」ってほっとくの。
ほっといてオオゴトになるよりは、通報して「通報済」っていわれるほうが100倍いいでしょう。

電車の中で空き缶がコロコロ転がってるのを、「誰かが拾うだろ」とみんなが見ていたり、誰もが「まぶしいなあ。暑いなあ。」と思いつつ窓のブラインドをおろさずになんとなく我慢してるのもイライラします。

というわけで、とっととそういうとき拾いに行くし、自ら立って閉めにいきます。

ただし、怖いお兄さんに注意しに行くのはでけまへんが。


そういえば、救急車も前にも1度呼んだことがあります。これは前にも書いたかな? 母が午前5時頃に胸が苦しい、といい始めたものですから。
父親はあの世代に多い「ご近所にみっともない」感覚からか、呼ぶのを渋っていたのですが、「笑い話ですみゃあ、それでいいだろう」と。

救急車が病院につくころには苦しみもどうきもすっかり収まって、ホントに笑い話になっちゃったんですけどね。

救急・消防の電話を受けてくれる人には、相手を落ち着かせるマニュアルがあるようです。
・こんばんは、などの日常的な挨拶を低いトーンでしてくる。
・火事なのか、救急(病気/ケガなのか)を聞いてくる。
・こちら(通報者)の名前を聞いてくる。
・向かうべき場所を聞いてくる。
・救急なら患者の名前と性別・年齢を聞いてくる。
・患者の症状を聞き、必要なら処置を指示してくる。
・既往症(持病と今までにした病気)を聞いてくる。
こんな感じでしょうか。

相手の方、とてもゆっくりしゃべります。こっちがイライラするくらいに。こちらを落ち着かせるためと、意味をしっかり伝えるためなんでしょうね。

あの職種には低めの聞き取りやすい声質などの適性があるはずです。
桂小枝みたいな声のが出たら、まずいですから。

ちなみに昔、「緊急用の電話番号が119や110なのは、電話がダイヤル式だったころ、9や0はダイヤルがコロコロコロと戻るのに時間がかかったから。その戻る時間で、通報者をおちつかせるため」というウンチクがありましたが、あれは全くのガセだそうです。結論から言えば、「たまたたあいてた番号」らしいですよ。

それではー。
posted by ゴンザ at 12:03| 静岡 ?J| Comment(2) | TrackBack(0) | 「ゴンザの独り言」EX | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月23日

普通に誕生日

ゴンザです。ちかごろは「何かないと書かない状態」になってしまってすいません。もう人が書ける文字量をオーバーしてしまっているのですよ最近。

前から愚痴っているように、お仕事の静岡地元ブログがほとんど毎日更新。これが1記事短いときでも1000字くらい。長いときでは4000字レベル。

これも本業でやっているメールマガジンが月2回発行で1号につき約5000〜7000字。臨時号もときどきアリ。

ブルックスでやっている「ゴンザの独り言」がだいたい300字〜400字で、週1回。

純粋に業務として書く文章も多く、さらには「あいつは校正がうまい」ということが周囲にばれたせいで、いろんな部署から持ち込まれる文書の修正がしばしば。

ゴンザが一ヶ月に書く文字の量を、やや少な目に計算してみます。

仕事ブログ=1,000字×25記事+アルファ=30,000字
仕事メルマガ=6,000字×2配信+アルファ=15,000字
独り言コラム=350字×4〜5=1,500字
業務文書=800字×月10配信以上=8,000字

合計:54,500字

って!おりゃあ少なく見積もっても月に50,000字以上書いてんのかい! 原稿用紙で136枚以上? わしゃライターじゃなくて、サラリーマンだぞ、しかも本業は経理系の!

ということで、こちらのブログが更新できないことを、データによって詳細に言い訳してみました。

ところで話題はまったく変わりますが、今日10月23日はゴンザの誕生日です。

はい、みんな、ありがとう。ありがとう。

祝福の声は全国から届いているよ。ありがとう。

もうひとつのブログにも書きましたが、同じ誕生日の有名人は、ナイナイのやべっちはしのえみ松井稼頭央磯山さやか、皇族の眞子様などです。みんなけっこう好きなひとたち。特に磯山さやかさんは、ゴンザの父方の田舎である茨城出身まるだしの、グラビアアイドルとは思えぬほどの垢抜けなさが好きですね。

さて、本日のバースデーですが、ごく普通に過ごします。平常心。そもそもゴンザの一族は基本テンションが低く、あまりイベントをしないのが特徴です。例を言えば、大晦日にテレビも適当に済ませて10時頃寝てしまったりするタイプです。

ということで、ゴンザは今日もフラットな状態です。

唯一違うのは、帰りにクリーニング屋に寄ることです。

このお店、じつは「誕生日にご来店の方は半額」というサービスをやっております。衣替えから数週間後のこの時期に誕生日が訪れるゴンザには、非常にありがたいこのサービス。汗のしみこんだ夏物スーツをまとめて頼んでくる予定です。すでに手元のカバンには4着のスーツがぬかりなく詰め込まれています。今着てるスーツすら、洗いに出すつもりです。

お店に行っておもむろに服をかばんからとり出し、「お願いします」とつぶやきつつ、ゴンザは会員カードを店員に手渡します。カードに誕生日情報が書き込まれているので、店員がカードをレジに通すと音が鳴ります。

ピロリロピロリロリン!

単音の、電子音ファンファーレ。

すると店員さんが唱和します。「お誕生日ですね! 半額にて承ります!

ゴンザはもそもそ言います。
「……どうもありがとうございます。
 上着は普通洗いで。ズボンは汗抜きWウォッシュでお願いします。」

どーだい? さみしいだろ、オレ?(自虐)
posted by ゴンザ at 17:16| 静岡 ????| Comment(4) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする