2010年11月25日

小和田に行ってみる(前編)

※記事お引越ししてきました。

今回は、鉄道好きでもなんでもない静岡県民ゴンザが、一時的に鉄道マニアになって旅をする、「臨時鉄の旅」をお送りします。

さて、静岡県にはいくつかのローカル線がありますが、その中で静岡県民にとっての究極のローカル線は、みなさんどれだと思いますか?

大井川鉄道? 天竜浜名湖鉄道? 伊豆箱根鉄道駿豆線? 岳南鉄道?

いやいやいや。あくまでも私見ですが、「静岡県民にとっての」という但し書き付きなら、それはJR飯田線であると断言いたします。

「飯田線? どこを走ってる電車だっけ?」と思われた静岡県民の方、多いのではありませんか? 無理もありません。たぶん、飯田線は「静岡県内を通っているけれど、静岡県民のほとんどが乗ったことがない線」としてナンバー1です。その理由は、「多くの県民が一度県外に出ないと乗れない鉄道である」からです。

場所をごらんいただきましょう。

……この地図じゃ、どこだかまったくわかんないですね……。

JR飯田線は、愛知県の豊橋駅と、長野県上伊那郡の辰野駅を結ぶJR東海の鉄道です。

愛知と長野? 静岡県、関係ないじゃん、と思ったあなた。早とちりしてはいけません。愛知から長野へ抜ける間に、このJR飯田線は一部だけ静岡県をかすめるようにして通るのです。かすめる場所は浜松市天竜区になります。もう少しわかりやすい地図を出しましょう。
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見ていただけばわかるように、愛知県から出た飯田線は、静岡県を通って、長野県へと続きます。

要はこの飯田線、始発も終着も静岡県にない、だから乗る機会がほとんどない、という意味で静岡県民にとっての究極のローカル線なのです。






みんなが知らない静岡県。これは行ってみる価値があります。

さらに、少し前からですが鉄道ファンの間でブームになっている「秘境駅」なるものを、皆さんご存知でしょうか? 付近に住居がほとんどなく、道路もなく、ただ駅があるだけ、という「何のために電車がとまるのか見当がつかない駅のための駅」のことです。

この秘境駅についての知る人ぞ知るサイト、「秘境駅へ行こう!」では「秘境駅ランキング」がつけられています。そして堂々2位に輝いているのが静岡県に位置する「飯田線・小和田(こわだ)駅」なのです。

上の地図をもう一度見てください。小和田駅は、豊橋から北東へ駆け上る飯田線において、静岡・愛知・長野の県境に位置し、隣の駅からは長野県に入るという「一番端っこの静岡県駅」です。これは目的地として今回の旅に最適です。

本当は、飯田線で「静岡県に属する駅全部」を見てきたいと思ったのですが、
・飯田線は2時間に1本くらいしか走っていない
・駅と駅を結ぶ道路がない
・意外と駅の数が多い
ということで、ほかの駅は通過するだけにしました。

それでは出発しましょう。旅は私の家の最寄駅、東静岡駅からスタートします。

見てのとおり午前5時半すぎ。いきなりつらい早起きです。立派な駅舎には人影まばらです。
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となりの静岡駅まで一駅乗ってから、下り列車に乗りつぎます。
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05:55静岡駅発、岐阜駅直通鈍行。こんな列車が朝っぱらから走っていることをはじめて知りました。

ぐでっと寝ていたら、
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いつの間にか豊橋です。とはいえすでに2時間経過。

そして、こちらが今回の主役飯田線車輌。
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ちなみに「豊川行」に乗ってはいけません。 08:12発の「天竜峡行」でないと静岡県まで連れて行ってくれませんから。

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列車はしばらく愛知県ののどかな風景の中を走ります。ちなみに08:12豊橋発の列車が小和田に着くのは、11:05。およそ3時間です。静岡市からおよそ5時間強。ひたすら長時間移動。「水曜どうでしょう」を彷彿とさせる旅です。

なお、列車内には
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トイレが完備されているので、その点は安心してください。

だんだんと列車は山深いところに入っていきます。
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なんだかんだ言っても私、神奈川県川崎市という、新興住宅地の生まれ育ちなので、こういう 「山!」なところは心躍るとともに、「だいじょうぶか? こんな深入りして……」と不安な気持ちにもなります。

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途中、三河槙原という駅でいったん停車。ここはまだ愛知県新城市ですね。単線である飯田線は、上り下りの行き違い(専門家は「交換」とか「離合」というらしいです)のためにこうした停車がしばしばあります。

外に出てみると
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うおっ。すげえ岩山。 えらいところにきてもーた。

さらに列車は進み、
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来ました、東栄です! なにが「来ました」かというと、ここが飯田線「最後の愛知県駅」なのです。
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このあと、列車は静岡県に入っていきます。時間はおよそ午前10時過ぎです。

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いずんま! とうとう静岡県突入です。


ほらほら、浜松市天竜区です!
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おもいっきりぶれてますが、次の駅、上市場。
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浦川。

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早瀬。このあたりでは電車内をバタバタ走り回りながら、駅名を撮影するのに必死です。一緒に乗っていた方は、私のことをさぞ熱心な鉄だと思ったことでしょう。

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下川合。この看板のことを「駅名標」と呼ぶとは、この記事を書くにあたってはじめて知ったことです。

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中部天竜。この「飯田線静岡県エリア」では一番大きな駅ですね。近くには佐久間ダムがあります。

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また「佐久間レールパーク」のある駅ですが、残念ながら2009年11月1日をもって閉園となりました。

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佐久間。佐久間ダムに行くには、佐久間ではなく中部天竜で降りましょう。

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相月。ふと思ったんですが、このあたりに住む人はどの程度「静岡県民意識」があるんでしょうね?選挙のときとか、投票に行くのが大変そうです。

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城西。

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向市場。
帰ってきてから知ったのですが、ここ城西と向市場の間には、通称「渡らずの鉄橋」という鉄道ファンのロマンを掻き立てる名所があったそうです。見逃した……。正式名称は第六水窪川橋梁。なんでも鉄橋が一度川をまたぐのですが、またすぐにこちらの岸にS字状に戻ってくるのだそうです。本当は対岸でトンネルに入るはずだったのですが、地盤の関係でトンネルが崩落したためやむなく橋で戻ってくる形になったのだとか。

興味のある方はこの動画をどうぞ。


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水窪。

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大嵐と書いて「おおぞれ」。難読駅名です。そして左下、見えるでしょうか? 「こわだ」とあります。ついに目的地周辺です!

そして……
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着いたー!

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やったぜー!

11:13。定刻より8分遅れで到着です。静岡市から5時間以上かかりました。

こんな駅で降りる物好きは私だけだろうと思っていたら、他に夫婦連れ1組と、男性1人が降りました。人のこと言えませんが、何しに来てるんでしょう。

この駅、事前情報どおり、
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トンネルとトンネルに挟まれた山間の駅です。

駅のそばには、
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湖といっていいような大きな川の流れが広がります。

当然のように
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携帯電話は圏外です。

長くなりましたので、いったん記事はここで終了。次回は小和田駅付近を散策してみます。

続き⇒ 小和田に行ってみる(後編)

また、飯田線駅名に関して面白い動画を見つけたので貼り付けておきます。お暇な方はどうぞ。


<ゴンザ>









posted by ゴンザ at 07:47 | 静岡 ☔ | Comment(0) | TrackBack(0) | ディープな静岡 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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