かなり前の話ですが、ある筋から、「掛川警察署のホームページがチョー熱い! ていうか、オニ熱い!」という話を聞きました。ので、訪問してみました。

……別にどうということもない……いや、むしろ素人くさいともいえるつくりだ……。
と思ったのですが、数秒後、その感想は派手にぶち破られることになります。
突如流れ始めた曲によって!
そう、ここは嫌がられるページ要素としてよく挙げられる「BGMつきのサイト」だったのです。しかしそのBGMがハンパではありません。歌です。歌なのです。
クリック! ただし音声オンで大丈夫な環境限定です!
⇒ 掛川警察署
最新のブラウザだとアドオン実行の警告が出ますので気をつけて。
とにかくこればっかりは、聞いていただかないことには始まりません。現在当ブログを職場や学校でごらんになっている方は、おうちに帰るまで我慢してください。
すげえ……この歌……たしかにオニ熱い……。
ムード歌謡のような曲調と、泥棒目線から防犯を歌い上げた力強い詩。そしてその歌唱力。「クレイジーケンバンドのようだ」と噂されるのもわかります。♪おれのはなしをきけぇ〜♪って感じです。
ここで、このページをさくっと紹介して終わらせてもいいのですが、それだけでは調査をしたことになりません。勇気を出して、もう少し掘り下げてみようと思います。
電話をかけました。掛川警察署に。
警察に電話するなんて、ドキドキします。こんなことで、忙しいおまわりさんの手を煩わせることになると思うと、気の小さい私のチキンハートはバックバクです。
トゥルルルルルルル、ガチャ。
「はい、掛川警察署です」
「あっ、あの、つかぬことを、本当につかぬことをお伺いしたいのですが」
「はい、いいですよ」
(よかった、いい人だ)「そちらの、掛川警察署のホームページを見ると、あの、歌、歌が流れますよね。それがどういういきさつで作られたのか知りたいんですが」
「あー、はい、ちょっとお待ちいただけますか?」
……めんどくさいやつだと思われたのではないだろうか。しばらく待つ。
「はい、生活安全課です」
(あ、ちがう人になった。女性だ。)「あ、あの、つかぬ事をお伺いするんですが、今、掛川警察署のホームページを見てるんですが、ここで流れている歌は、どういうことで、誰が作られたんでしょうか?」
「あ、そういうことですか。……えー、少々お待ちください」
すでに警察の方3人のお手を煩わせました。申し訳ないなあ……。
「はい、防犯課です」
「あ、あのう、ほんとお忙しいところすいません……」
「いえいえ、えーと『泥棒は困っちゃう』の歌について、お聞きになりたいってことでしたよね?」
「そ、そうです!」(いきなり正式なタイトルが判明しちゃったよ)
「作られたいきさつ、というとどこからお話すればいいのか……」
「えーと、じゃあまず、この歌は掛川のオリジナルソングなんですか?」
「そうですそうです。掛川警察署とですね、掛川地区防犯協会というところがですね、掛川の防犯ボランティアさんから、歌で防犯を訴えかけることが出来ないかというお申し出を受けて、そういう試みはなかなか無かったから、やってみようということになったんです」
「やっぱり、ボランティアさんが作られたんですか。それと、唄っておられるのが、病院の先生だとうかがったんですが」
「ああ、そうです」
「伊達医院というところの伊達先生だと……」
「そうです、防犯ボランティアの方で音楽をやってらっしゃいます。演奏も掛川のボランティアの方々です」
「作曲は小原さんという方ですか?」
「そうです」
「作詞もですか?」
「あー、これだけちょっと複雑でして、静岡市のほうのNPO、防犯アドバイザー協会の方が作ってくださいました」
「なんていう方ですか?」
「加藤さんとおっしゃいます」
「へえ……この歌以外にも、防犯ソングってあるんですか」
「ええ、この『泥棒は困っちゃう』は空き巣対策の歌なんですが、他に子供向け防犯の歌、振り込め詐欺防止の歌、犬のおまわりさんのような歌と、全部で4曲あります。『泥棒は困っちゃう』をホームページで流したところ、結構反響がありまして」
(インパクトあるもんなあ)「他の曲はどこで聴けるんですか?」
「あ、こちらの掛川警察署にいらっしゃる機会はありますか?」
「ああ、いけるかもしれません」
「でしたら、全4曲が入ったCDがありますので、お譲りしますよ」
「ほんとですか! おいくらですか?」
「無料で差し上げてます」
「へえ! じゃあ、ぜひ伺います!」
「はい、在庫がある限りは差し上げますので、どうぞお越しください」
「ありがとうございます。いや、ほんとお手を煩わせてすいませんでした」
「いえいえ」
「それではしつれいしまーす」
というわけで、やってきました掛川警察署。

ホントに来ちゃったよ……。

ここからは写真を撮っていると「うろんな奴」としてしょっ引かれてしまいそうなので、カメラをしまって潜入です。どきどき。
総合案内的なところで「あの、防犯の歌のCDが欲しいんですけど……」とお伺いをたてると、多少怪訝な顔をされつつも、
「じゃあ、担当部署、階段を上って突き当たりにあるところに行ってみてください」
「はい。なんていうところですか?」
「生活安全課です」
というやりとりですみました。
生活安全課の入り口から顔を突っ込み、「あの……防犯の歌のCDを」と言ったところ、女性の方が愛想良く「ああ、はいはい、お話聞いてます!」と応対してくれました。よかった。タイホされなかった。
「はい、こちらです。どうぞ」
やったー! ついにCDゲット!

獲ったどー!思ったより立派でしっかりパッケージされています。裏はこんな感じ。

本当は皆さんにプレゼントする分もいただきたかったのですが、そこまでお世話になるのは気が引けたので1枚だけにしました。何度も言いますが、私、気が小さいんです。
これだけで掛川市から静岡市まで帰るのもなんですので、ボーカルである伊達先生の病院を見に行くことにしました。

おお、伊達医院!

これがぁ!(藤やん@水曜どうでしょう風に)
……ただ見に行っただけです。診察時間外でしたし。っていうか診察時間内にお話を聞きに行ったら、もっと迷惑ですね。
さて、早速帰ってから聞いてみました。おおお……これはすごいぞ……きてるぞ……。

1.ドロボーはこまっちゃう!
2.ハァ 騙さりゃへんよ
3.ワンワンパトロール
4.ぼくらを守るうた
そして、それぞれのカラオケバージョンがあります。
「ドロボーはこまっちゃう!」はホームページでお聞きいただけるように、ムード歌謡調。「ハァ 騙さりゃへんよ」は、振り込め詐欺や催眠商法に引っかかっちゃいけないよという内容で、はじめは演歌調か?と思ったのですが聞き込んでいくと「音頭調」であることが分かります。ただ、ヴォーカルの伊達靖先生がノリノリ過ぎて、歌詞がよく聞き取れないという、メッセージソングとしてわりと致命的な欠陥があります。

「ワンワンパトロール」は一転、田中妙奈さんという歌のお姉さん的な女性ヴォーカルとなり、あかるく地域防犯を歌い上げています。これが掛川署の方が「犬のおまわりさんのような」と言っていた歌ですね。ラストの「ぼくらを守るうた」が、子供たち自身が歌う、子供向け防犯の曲となります。この少年少女合唱団には「お千代キッズ」という名前がつけられてます。「お千代」というのはあれですね、たぶん掛川城主をつとめた山内一豊の妻のことですね。詳しくは「掛川城」をどうぞ。あんまり詳しく書いてないですけど。
みなさん、他の三曲聞きたいでしょ? 歌詞知りたいでしょ? でも、著作権の関係があるので、ここではお見せすることも、お聞かせすることもできません。
どうしても聞きたい方は、掛川警察署生活安全課にまでCDをもらいに行って下さい。そのときに一言「ゴンザの園を見てきました」と、絶対に言わないでください。
ゴンザとかいうやつが変な仕事増やしてくれた! と警察に呼び出されるのはいやなのです。とっても。そこんとこよしなに。
さらに帰ってきてから知ったんですが、HPの奥にすすむと、この歌にはポルトガル語版まであります!
⇒ 『ドロボーはこまっちゃう!』ポルトガル語版
かっけー!! 日本語版とは一転して、哀愁漂うラテンのライン。日本語版が「昔のアニメのオープニング曲」だとすると、ポルトガル語版は「昔のアニメのエンディング曲」って感じです。子供たちとの合唱がせつない雰囲気を盛り上げます。やや防犯の危機感は盛り下がってる気がしますが。
やはり静岡県は日本におけるラテン系です。温暖で、のんびりしてて、サッカー好き。掛川警察署の動向からこの先も目が離せません。
<ゴンザ>
【ディープな静岡の最新記事】


市内清崎に在住の者です。
10/20未明ころだと思いますが、自宅裏の家庭菜園から簡単に手が届く小さな柿の木であったためか柿の実ををすべて盗難にあいました。掛川に住む人間がやったと思うと非常に腹が立ちます。交番へ妻が被害を連絡しましたが、それほど親身な対応をしていただけなかったようです。
野菜・果物の盗難は盗難のうちに入らないのでしょうか?