2006年06月28日

【日記】オシムとユーゴ

ゴンザのお仕事ブログを見てらっしゃる方はご存知かもしれませんが、最近ゴンザはある本にはまりました。それは『オシムの言葉』。

サッカー日本代表の次期監督として名前が急浮上したイビツァ・オシム氏の半生とその哲学を追った本です。基本は「サッカーの本」ですが、ユーゴの戦乱を描いたドキュメンタリーであり、人の上に立つ人間とはどうあるべきかの指南書であり、プロの仕事のあり方を説いたビジネス書でもあります。

お仕事ブログの方でも熱く語ってしまいましたが、かなり面白い本です。オススメ。

オシム氏はボスニア生まれのユーゴスラビア人。というわけで、現在ユーゴのサッカーに興味が出てきているゴンザは、ふと「トリビアの泉」で取り上げられていたネタを思い出しました。

いわく
サッカーのユーゴスラビア代表は、キーパー以外全員の名前にビッチが付いていた事がある

これは1998年ワールドカップフランス大会代表の話です。
すげー。ストイコビッチとか、ビッチ好きな国だとは思ってましたが、そこまでとは。

当時は22人だったユーゴ代表選手をここに列挙してみましょう。

レコビッチ
ミルコビッチ
ミハイロビッチ
ジョロビッチ
コムリエノビッチ
ペトロビッチ
ヨカノビッチ
ユーゴビッチ
ストイコビッチ
ドルロビッチ
サビチェビッチ
ステビッチ
ブルノビッチ
スタンコビッチ
ミヤトビッチ
ミロシェビッチ
コベチェビッチ
オグニェノビッチ

サベリッチ
ジュキッチ

クラリュ
ゴビダリツァ

22人中、「ビッチ」が18人、「ッチ」が20人。
「ビッチ」率81.8%、「ッチ」率90.9%。
ものすごいことになってます。たぶん旧ユーゴ地域内では、半分以上の人にビッチがつくのではないでしょうか。

ここまでビッチがつきまくると、もはや「ビッチ」には固体識別記号としての存在価値はありません。ここは一発「デノミ」を断行し、すべての「○○ビッチ」さんから「ビッチ」を取り除いたほうがいいかもしれません。

ちなみに「ビッチ」はユーゴ地域の言葉で「息子」を表します。あるファミリーから息子が分家するとき「ストイコんとこの息子」として「ストイコビッチ」と呼ばれていった結果、このようにビッチばかりになっていったようです。

似た例が、英語のson(ソン)ですね。これもロビンの息子・ロビンソン、ピーターの息子・ピーターソンなどという形でつけられたファミリーネームらしいです。

なおこの話をすると、「畜生!」などを表すスラング英語「son of a bitch!(サノバビッチ!)」は「息子の息子で、孫?」と首をかしげる人がいますが、このビッチとユーゴのビッチはまったく無関係。英語とセルビア語なんだから、当たり前といえば当たり前です。

英語の「bitch」は「雌犬」の意味。そこから転じて「尻軽女」を表す俗語です。
つまり「son of a bitch」は「尻軽女の息子」となります。「息子」ですから、罵倒に使う場合には、男相手にしか使わないようですね。

母親を使って罵倒するということで、「お前のかーちゃん、でーべそ!」の強力版といってよいかもしれませんね。

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posted by ゴンザ at 15:03 | 静岡 霧 | Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
“ユーゴ 名前 ッチ”で検索したらトップに出たので読みに来ました。

以前から、(旧)ユーゴには、(ビ)ッチが多いなと思っていました。
スポーツでは、ストイコビッチ、イワニセビッチ、政治ではミロシェビッチ、地学の教科書には、モホロビチッチなんてのも出てきます。
少し調べたくなったので検索したのです。
参考になりました。
ありがとうございました。

ちなみに、このページは、
http://sherlock.tea-nifty.com/ticktack/2006/09/post_0521.html
で引用されていますね(これもはテニス選手の話です)。
Posted by tio-pepe at 2006年11月21日 09:16
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