2005年02月24日

謎解き『イニシエーション・ラブ』 序章 時系列データ

一部ミステリーファンの間で論議を呼んだという問題作、『イニシエーション・ラブ』(乾くるみ作・原書房刊)を読んでみました。

『イニシエーション・ラブ』 乾くるみ

賛否両論の激しい本ですが、なるほど、確かに「そうか、こう来るか!」と感心する作品でありました。考えれば考えるほど味の出てくるスルメのようなお話です。

そこで、私なりにこの作品の謎解きをしてみようと思います。「ネタバレ」ではなく思いっきり「ネタバラシ」です。これから読む気のある人にとっては、楽しみが半減するどころではありませんので、絶対に目を通さないで下さい。それではスタート。

【警告!】
『イニシエーション・ラブ』を読んだことのある人以外は、この下の記事を読むのは絶対にやめましょう!
かなりの長文なので、文字反転などのテクニックも使っていません!

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【目次】
  序章  時系列データ
  第1章 時制のトリック
  第2章 すり替えのトリック
  第3章 交錯ポイントと心理の動き
  第4章 暗示と象徴
  第5章 「静岡ローカル小説」としての『イニシエーション・ラブ』
  第6章 おまけ


この小説のトリックの正体は2つです。
・SIDE-A(A面)⇒SIDE-B(B面)という順序で展開されていると思いきや、ほぼ同時進行ということ。(時制のトリック)
・「僕=たっくん」がA面とB面では別人物であるということ。(すり替えのトリック)

この2つについて、「ああ、そういえば!」という後で見れば気づく記述(伏線)と、読者の疑いの目をそらすための記述(ミスリード)が各所にちりばめられています。

まずは「序章」としてこの小説の出来事を時系列で並べなおしたデータを示します。しかる後に個々の伏線・ミスリードについて解説していくことにしましょう。

序章 時系列データ

■物語開始以前
1986年
【A面】夕樹−マユ
【B面】辰也−マユ
4月始め   マユ、清水の歯科衛生士専門学校に入学
4月末   辰也とマユ、合コンで知り合う。
5月以降   辰也とマユ、付き合い始める。
辰也はマユを専門学校まで車でよく迎えに行っていた。
7月2日(水)   マユの誕生日。
この時、「ルビーの指輪」の話をしたか?
7月
『男女7人夏物語』スタート
7〜8月頃   海へ。マユの水着は白に花柄模様の、首の後ろで肩紐を結ぶ、背中の大きく開いたワンピース。
8〜9月頃   マユの初体験
9月
『男女7人夏物語』終了
1987年
【A面】夕樹−マユ
【B面】辰也−マユ
3月頃   マユが実家を出ると言い出し、辰也は部屋探しに何度も付き合わされる。
3月頃   辰也、大学の追いコンの後、酔ってマユをホテルに呼び出し、ケンカの末叩いてしまう。
4/1(水) 国鉄民営化 JRへと呼称変更
4月   辰也、「慶徳ギフト静岡」に就職。6月末まで静岡で研修。
マユも「秋山歯科」に就職。
5月   辰也、静岡ターミナルホテルのクリスマスイブ予約を入れる。
6/10(水)   マユの生理
6月半ば   辰也、マユへの誕生日プレゼントとして「ブーツ型ジョッキ」を買う。


■物語開始以降
1987年
【A面】夕樹−マユ
【B面】辰也−マユ
6/19(金)   辰也、東京派遣の内示を受ける。マユに電話。
6/20(土)   マユに東京派遣の話をする。
受胎はこのときか?
6/23(火)   ダンボールが届き、引越し準備開始。
6/27(土)   マユが引越しの手伝いに来るが、部屋の汚さに閉口して帰る。
6/30(火)   引越し。
7/1(水)   東京本社1日目。入寮。
7/2(木)   マユの誕生日。辰也は派遣休暇で静岡へ。
辰也⇒マユのプレゼントは『男女7人夏物語』に出てきたブーツ型ジョッキと、銀座で買ったルビーの指輪。
7/3(金)   辰也は派遣休暇。東京に戻る。
7/6(月)   東京本社での本格的な勤務開始。
石丸さんと出会う。
7/10(金) 合コンでの初めての出会い。
マユはルビーの指輪をはめている。
開発二課歓送迎会。
石丸さんと一緒。
7/11(土)   マユの家に泊まりに来る。
7/12(日)   東京へ帰る。
7/13(月)   辰也、初残業。石丸さんと飲みに行く。
7/17(金)   石丸さん&劇団の後輩と合コン。
7/18(土)   静岡伊勢丹でマユとショッピング。
水着の試着をするマユ。
7/21(火)   試着で気に入った水着を買ったマユから電話。
週末に海に行く計画を立てる。
7/24(金)   突発性難聴発病。入院。
7/26(日)   海に行くはずだったが中止。
東京の病院で石丸さんの見舞いを受ける。
7/28(火)   退院。
8/2(日) 静波海岸での再会。
マユの水着は白に花柄模様の、首の後ろで肩紐を結ぶ、背中の大きく開いたワンピース。
劇団『北斗七星』の公演を観に。
8/8(土)   3週間ぶりに静岡へ。渋滞に巻き込まれる。
マユは日焼けしており、その日焼け跡は去年の水着。
8/9(日) 午後9時過ぎ、初めてマユに電話をする。 渋滞に巻き込まれ、海へ行くのをあきらめる。
マユ、生理が来ていないのを打ち明ける。
8/10(月) 家庭教師のバイト 石丸さんから告白を受ける。
8/11(火) 実家からの電話  
8/12(水) 図書館で暇つぶし  
8/13(木) 家庭教師のバイト  
8/14(金) 初デート。
服装に気を遣うようアドバイスされる。
マユはタバコを「今日はやめときます」と言う。
 
8/15(土) コンタクト&服の購入。自動車学校のパンフをもらいに行く。  帰省
8/16(日)   帰省から戻る。海藤と酔ってケンカ。
8/19(水) 服を取りに行き、その足で自動車学校入学。  
8/21(金) 2回目のデート。「たっくん」と呼ぶようになる。  
8/22(土)   マユの家へ。生理はやはり来ない。
8/23(日)   古庄の産婦人科で検査。妊娠3ヶ月。堕胎を決める。
8/26(水) マユから体調が悪い、ということで8/28(金)のデートのキャンセルの電話。  
8/28(金) デートはキャンセル。  
8/29(土)   マユの堕胎手術。マユ入院。
8/30(日)   マユ退院。辰也は東京へ戻る。
9/4(金) 3回目のデート。
やつれて見えるマユ。先週のデートのキャンセル理由は「便秘で一泊入院」。
マユ、タバコを吸う。
石丸さんと2人で「イニシエーション・ラブ」の話。
9/5(土)   静岡には行かなかった。
9/11(金) デート。4回目。  
9/12(土)   静岡には行かなかった。
9/15(火) 敬老の日。合コンのときの仲間でテニス。
マユの部屋で初体験。
 
9/18(金) デート。10月からは木曜日をデートの日にしようというマユからの提案。  
9/19(土)   静岡へ。マユと三保の海岸から鳥坂のラブホテルへ。
静岡に来るのは今後2週間に1回ということに。
9/23(水)   秋分の日。石丸さんとドライブ。ラブホテルへ。
9/26(土)   石丸さんと週末を過ごす。
10/3(土)   マユと週末を過ごす。
10/9(金)
『男女7人秋物語』スタート
10/10(土) マユが夕樹の部屋に来る。
以後、月に1〜2回のペースで来るようになる。
石丸さんと週末を過ごす。
10/17(土)   マユと週末を過ごす。
10/24(土)   石丸さんと週末を過ごす。
10/31(土)   マユを「美弥子」と呼んでしまい、破局。
11/3(火)   石丸さんにマユと別れたことを話す。
11/4(水)   マユからルビーの指輪が返される。
11/6(金) 自動車学校卒業試験合格。  
11/13(金) 自動車免許交付。  
11/14(土) 初ドライブ。ラブホテルでクリスマスイブの話。
静岡ターミナルホテルに電話をすると、ちょうどキャンセルが出たということで、幸運にも予約が取れる。
静岡ターミナルホテルのクリスマスイブ予約をキャンセル。
12/5(土)   梵ちゃんの送別会。
間違えてマユに電話をかける。
「たっくん?」という声の普通さに衝撃を受ける。
12/18(金)
『男女7人秋物語』最終回
12/24(木) 静岡ターミナルホテルでディナー。
マユはルビーの指輪を失くしたという。
 
12/25(金)   石丸家でディナー。
1988年
【A面】夕樹−マユ
【B面】辰也−マユ
4/5(火) BOOWY解散


【目次】
  序章  時系列データ
  第1章 時制のトリック
  第2章 すり替えのトリック
  第3章 交錯ポイントと心理の動き
  第4章 暗示と象徴
  第5章 「静岡ローカル小説」としての『イニシエーション・ラブ』
  第6章 おまけ


posted by ゴンザ at 19:08| 静岡 ????| Comment(54) | TrackBack(36) | 小論文
この記事へのコメント
TBありがとうございます。
素晴らしい分析!
プリントアウトさせていただき再読したくなりました(笑)。
Posted by ユミ at 2005年02月25日 19:35
ゴンザさん、はじめまして。
イニシエーション・ラブ、すごい分析ですね!
いやはや驚きました。
静岡が地元とはいえ、ここまで掘り下げるとはびっくり。
伏線も今まで気づかなかったものがたくさんあって成る程と思いました。
時系列の評なんかすごくわかりやすいです。
文庫化されるとき、このブログの内容を巻末に掲載して欲しいですよ、まったく。
単行本でもせめてちょっとぐらい解説があっても良かったのにねえ、と未だに嘆く私です。
それにしても蓬莱美由紀、やっぱり気になりますよね。何か重要な役割を与えられているに違いないと思ったのですが、ただ出てきただけ・・・。
これほど必然性がない描写は、この作品最大の謎ですよ。
Posted by おとぎ at 2005年02月26日 08:01
ゴンザさん、TB&コメントをありがとうございました!
早速「謎解き」拝読しまして、もう大感動〜。
時系列を年表にまとめるところまではやってみたものの(でもゴンザさんのように見やすい表にしていない辺りですでに適当)、細かいチェックは面倒くさくなって投げ出してしまったワタシなので、こちらの完璧に整理された時系列・トリック解説、もやもやしていたものがスッキリする感じでとっても楽しく熟読させて頂きました♪
「夏物語」と「秋物語」の区別などは何となくしていたんですが、個人的には全然気づいてなかった国鉄→JRの記述など、こちらで初めて気づかせてもらった細かいポイントのおかげで、またも再読したくなってきてしまいました…

ひょんなご縁でお邪魔したこちらのブログですが、他の記事もとても読み応えがあり、これからちょくちょく読みに来させて頂きたいと思います。
Posted by M-CHAMP at 2005年02月26日 17:17
はじめまして、TBありがとうございました!
かなり詳しい分析、お疲れ様です!
ここまでやるのは大変だったろうと思います。
とても解りやすくてありがたかったです。
図書館で借りたので今手元にはないのですが、私も再読したくなってきました。笑
Posted by マリ at 2005年02月27日 00:08
ゴンザさん、はじめまして。TBありがとうございます。
この分析、凄いですね!當に大作で。皆さんも上にコメントされていますけど、時系列の表は壓卷です。これを片手にまた讀み返したくなってしまいましたよ(笑)。それと「「静岡ローカル小説」としての『イニシエーション・ラブ』」で述べていた望月姓ですけど、私の母の實家が三島の上、山梨縣の身延にありまして、ここも望月姓が多いです(ご近所さんはみんな望月)。静岡山梨に多い姓なんですかねえ。
Posted by taipeimonochrome at 2005年02月28日 19:33
ゴンザさん、謎解きありがとうございます。
おかげですっきりしました。
年表のおかげですごくわかりやすかったです。
みなさんと同じく再読したくなりましたね。
Posted by miyu at 2005年02月28日 20:52
ゴンザさん、トラックバックありがとうございます。
これはすごい! ここまで詳しい資料を作って下さるとは!
読者にとってはとても助かりますね。
この時系列データを見ながらもう一度読んでみたくなりました。
Posted by 麻理 at 2005年03月01日 16:42
みなさん、コメントありがとうございます。

1週間くらいかけて作った労作なので、「見て見て!」とばかりにトラックバックしまくってしまいました。みなさん好意的に受け止めてくださってありがたい限りです。

一応「『イニシエーション・ラブ』を読んだ後はここに行け!」くらいの記事を目指してますので、もし何か新たなネタがあったら教えてください。

そして原書房の方、文庫版解説にURLを載せたいというようなご依頼は前向きに検討いたしますので、連絡乞う!(調子にのんな)
Posted by ゴンザ at 2005年03月02日 14:20
トラックバックありがとうございます。一気読みでは解らなかったことが、発見できました。すばらし分析だと思います。もう一度読もうかなと、思いました。
Posted by ken at 2005年03月02日 18:17
お邪魔致します。
初めてのTBありがとうございます。
ブログを始めて日が浅いので、
TBのやり方が分からずここで失礼します。

しかし、この年表には圧倒されてしまいました。
自分のブログがお恥ずかしい限りです・・。
今度、知り合いが読むらしいので、
読了後は、こちらのHPを紹介してみようかしらと。
Posted by 管理人 at 2005年03月02日 19:08
こんばんわ、TBありがとうございました。
すばらしすぎます、ほんと最強ですね。
改めておもしろいなあって感じさせられましたよ。この本読んだ人にはここを紹介しますね。
Posted by by kul_kul_96 at 2005年03月02日 21:10
トラックバックありがとうございました。
詳細な分析、大変参考になりました。
最後の2行で、それまで食い違っていた諸々の現象がドバ〜っと頭の中に流れ込んでくるのが本当に気持ちいい作品ですよね。
賛否両論あるらしいですが、これこそがミステリの醍醐味なのに否定派は何を持ってダメ出ししているのか私には解らないです。
失礼致します。
Posted by オラシオ at 2005年03月04日 13:55
はじめまして。先日はトラッシュバックをありがとうございました。
ぼくはこの本を図書館で借りて読んだため、今は手元にはないのですが、ここまで全編にわたって仕掛けがあるとなりますと、やっぱり読み直してみたくなってしまいますね。
でも、こんなにすべてのページを虫眼鏡で読み返したようなゴンザさんの熱意は本当にすごいです。
記載のミステリーとの関連ばかりではなく、静岡ネタ満載の地元小説でもある!と気づかれるなんて、まさに双方に非常に詳しいゴンザさんでなくては気づき得ないでしょうね。
本当にお疲れさまです!



※以下、少しだけネタの一部を書きますので、
読まれていない方はご注意くださいな。

ぼくが前に見た書評系サイトで、表紙裏のあらすじにも仕掛けがあり、読者は本編にとりかかる前にミスリードを誘発される、とありました。あらすじの段階で既に“たっくん”=夕樹であり、従って“たっくん”という名前が唐突に出てきても彼であるしか思わない…という感じだったような。
ただちょっとすぐにはそのURLが見つからないので、見つかったら改めてお知らせいたしますね。
Posted by やし太郎 at 2005年03月06日 00:51
ごんざさん 初めまして
昨日読了で、先ほど書評アップ、文末で本サイトに触れさせていただきましたので、TBいたしました。

いやはや、凄い分析で!よく再読が必要なミステリーは感覚的にわかったままで済ますんですが、ここまで分析されていると、またまた新発見満載で作者の苦労が偲ばれるところです。

本当にこんな細かい分析、頭の下がる思いです(^.^)
Posted by 聖月 at 2005年03月06日 09:52
はじめまして。
時系列のグラフが素晴らしいので、感動してしまいました。
この作品は、読後の感想が男女によってかなり違ってくるのではないでしょうか。
ちなみに、自分の妻(静岡出身)は、「女の子は、いつでも男の人に愛されていないと生きていけないのよ。」と言うものでした。
自分は、夕樹くんに同情してしまいましたが・・。
特に、マユと初めて結ばれた後の「初めての相手はタッくん、二回目もタッくん、(中略)ずっと
タッくん」(うろ覚えですいません。)という
部分を読み返した時、やり切れなくなりました。
あまり後味はよくないけど、印象深い作品でしたね。
長文失礼いたしました。
それでは。
Posted by ppp at 2005年03月07日 14:06
ゴンザさんはじめまして。
トラックバックありがとうございます。
非常に詳しく、あぁ!そんなところまで!と読んでついつい唸ってしまいました。
素晴らしいです。
これを読んで、原作を読めば、また違った読み方が出来そうですね。
再読してみたくなりました。
それでは、失礼いたします。
Posted by 白石 at 2005年03月09日 14:35
わわわわわ。皆様コメントありがとうございます。まとめてレスでごめんなさい。

おお。時系列の表が好評ですねえ。ほとんどこれ、自分のためにコツコツ作り始めたものです。本の中の時間を追っていけばいいので、実際にはみなさんが思われるほどには、大変ではなかったのですよ。

実は一番めんどくさかったのは……なによりも引用だったりします。引用する以上、正確に写し取らなきゃいけないし、どこの部分を引用したか明確にしなきゃいけないしで……。

「静岡ローカル小説」の視点が好評なのが、自分としてはけっこう意外。静岡に縁のない人には「そんなん知らんがな」で片付けられちゃうだろうなぁ、と思っていたのですが、みなさんけっこう楽しんでくれたみたいですね。

やし太郎さんの言う「表紙裏のあらすじの仕掛け」は……ちょっと思い当たることもあるので、「第6章 おまけ」に追記しておきますね。

pppさん、静岡出身の奥さんによろしく。女性が読むと「こんな子、どこにでもいるよ」という感想を持つようですが、男性が読むと「こ、こええええええ! 恋愛小説と見せかけてミステリだけど、真の姿はホラー小説かっ!」となりますね。

はじめても2回目も3回目もずっとたっくんってのは、もうこりゃブラックユーモアですな。アンタこの先全員「たっくん」ってつけるつもりかいっ(ビシッ)って。
Posted by ゴンザ at 2005年03月09日 14:48
ゴンザさん こんばんは〜はじめまして
偏ったミステリー好きのニックちゃんと申します。イニシエーションラブのホントの話がやっとわかり大感謝です。実は「このミス」(第3号から購入続けてます)等で話題になっていたので地元の図書館に昨年リクエストし、ようやく購入してもらい今朝読了したのですが、ただの青春小説としてしか読み取れず「このミス」によると最後の2行が…ということでさらに???状態でした。再読するにも迫る返却日…やっとスッキリ解決です!!まだ時系列表のみしか拝見させてもらってませんがこれからゆっくり他も読ませてもらいますネ(登場人物が実は犬だった・・・との某小説よりも印象に残りました  ネタばれ?)
Posted by ニックちゃん(♂) at 2005年03月17日 20:21
ふう〜、モヤモヤが吹き飛び全てがわかりスッキリしました。
ゴンザさんと乾くるみ、どちらもスゴイっス!
でも マユちゃん 浮気してたのかよ・・・
スッキリしながらもグッタリしました。
Posted by さとキン at 2005年04月01日 19:33
TBありがとうございます。

まじで分析表すばらしいですっ。
保存版ですね〜。
僕も静岡県人ですが、
静岡市のことはあまり知らないんですよね・・。
知ってたら「イニシエーション・ラブ」もっと楽しめたと思います。
Posted by macyafuj at 2005年04月02日 19:12
今日この本読んで、時系列とかちゃんと整理
したいなあと思ってたんですけど、
ゴンザさんのおかげでよく分かりました。
いやすごい!作るの大変でしたよね。

伏線も想像以上に張ってあるみたいですね。
うむ。この整理のおかげでこの本が二倍楽しめ
ような気がしてます。
Posted by pieter-jupiter at 2005年04月19日 17:37
素晴らしい分析ですね!
びっくりしました。
名前とかJRとか。そこまで伏線あったとは!
Posted by bubblegoose at 2005年04月21日 22:25
素晴らしい時系列の整理ですね。
こちらのブログでもリンクを張らせていただいたので、TBさせていただきます。
これぐらいやる以外にコメントしようのない作品ですよね・・・
Posted by K at 2005年05月19日 01:13
うぉー!
実は5月29日に本を読み終わった後「イニシエーションラブ」でググったので、ここの存在は知ってました。
というか密かにブックマークに入れてたんですがまさか自分のブログにTB頂けるとは!感激です。
Posted by ようすけ at 2005年05月31日 17:07
ゴンザさん、TBありがとうございました。僕もこのページは読後すぐに書評を探していた時に見つけ、すべて読まさせて頂いていました。あまりにも素晴しいのでクラクラきていました。(笑)
そんなページからTB頂き光栄です。こちらからもさせて頂きました。

この小説は本当に衝撃的としか言い様がありませんでした。読後1秒後に感じた違和感の正体に、5秒後にすべて気がついた時の驚きは人生の中でも1、2を争う程でした。(←おおげさ)

ちなみに僕も静岡市葵区民です。ローカル小説としてもとても楽しめました。(^^)
Posted by はる at 2005年06月02日 22:34
TrackBack ありがとうございました。
全部読みましたよ。
すばらしい分析ですね。感動しました。
タロットカードのことは、思いも寄らないことで、勉強になりました。
この小説を知らない人は、ここを先に読んだらだめですっ!

Posted by 瑠那 at 2005年06月06日 23:15
はじまして。イニシエーション・ラブをはじめて読んだとき、腑に落ちないところがあったのでインターネットで調べてみました。そしてこのページに出会いました。すごく分かりやすくて感謝感謝です。ゴンザさんの解説で気になったことがあるのですが、「緑ヶ丘のあさくま」は旧静岡市にありました。取り付け道路沿いです。数年前になくなってしまい、今はおすし屋さんになってます
。あさくまのステーキはめちゃくちゃおいしかったです。
Posted by キティー at 2005年06月29日 12:37
みなさん、いろいろコメントいただいているのに、お返事してなくてすいません。こんな長文を読んでいただいてほんと嬉しいです。このブログを観に来てくださる人の大半が、「謎解きイニシエーション・ラブ」目当ての方で、まさにキラーコンテンツと化しております。最近サーチエンジンで、えらい上位に表示されていることを知り、びっくりしています。

ところで、『イニシエーション・ラブ』は推理作家協会賞は取れなかったみたいですねえ。応援していたので、残念。ちょっと前衛的すぎたんでしょうか。

>キティーさん

「あさくま」情報ありがとうございました。そうらしいですねえ。まさか清水と静岡、どちらにも「緑ヶ丘」っていう地名があるとは思ってませんでした。第5章「静岡ローカル小説」としての『イニシエーション・ラブ』
http://gonza.seesaa.net/article/2125105.html#comment
でともっちさんにツッコまれてしまったのですが、まあそういう「まちがい」と「ツッコミ」もブログの双方向性の面白さだよね、というわけで、あえて書き換えないで置きました。

キティーさんは、もちろん静岡人ですよねー。この小説、静岡新聞で取り上げられたこともあって、遅まきながら静岡でちょっとしたブームになってるみたいですね。
Posted by ゴンザ at 2005年06月29日 13:15
ご訪問ありがとうございます><
もうこのサイトすごすぎて パチパチパチってかんじです!

イニシエーションラブは本間に、最後の「ねぇ、辰也 何考えてるの?」(しかもふりがなつきやし!)でなんでやねん!ってなって 1美弥子とまゆが同一人物!?というか同級生でまゆから寝取って復讐?・・2美弥子がたっちゃんのさいふを盗み見て、たっちゃんってよんだとか。。3別の二股相手の名前が辰也で・・あそこで美弥子がゆうきの名前を呼び間違えて破局か!?とか真実には遠すぎる憶測ばかり頭にありました笑
われながらあほで、もがいた末
amazonさん 2ちゃんねるさんまでいってゴンザさんのとこにたどり着きました笑

最初の目次にヒントがとかかいてあったから
たて読みしてみたり笑 もう意味不明なこと連発でしたので、本当に助かりました。

ゴンザさんの文章を拝見し
さらに、美弥子と美弥子の姉との関係がめっちゃきになりました笑

それにしても細かい分析で参りました。
脳に叩きこみ、堪能させていただきました^^
本当にどうもありがとうございました〜★
Posted by たえか at 2005年07月07日 19:57
トラックバックありがとうございました。
それにしても本当にすばらしいです。
この本は主人に勧められて何となく読んでいたのですが、最後、、本当に最後の数行で、
今まで読んでいた本が全く別物の顔になったような気がします。
やられた・・・まさしくその一言でした。
これを人に勧めたいけれど、
どう説明したらいいか、、
やはり、読み終わったらまた読み返したくなる本、そういうしかないですね。
みなさんと同じく、、この分析した表をプリントアウトしたくなります。

この次のリピートもおもしろかったし、
これから気になる作者の一人になりました。
Posted by ころん at 2005年07月08日 16:05
この本はごちゃごちゃ言ってネタバレしたら元も子もないから、「とにかく読め! 悪いようにはしねえから!」とすすめるしかないですね。

……『リピート』……ここまでやってるから、みなさんゴンザのことを熱狂的な推理小説マニアにして乾くるみファン、と思ってらっしゃるかもしれません。しかしながら、実は「古典」と言われるミステリも読んでなければ、『リピート』『塔の断章』も未読だったりします。まずいな……。
Posted by ゴンザ at 2005年07月08日 19:58
TBありがとうございます。素晴らしい分析のおかげで、すっきりすることができました。それに、いろいろな方が読まれているのを、知ることができました。ありがとうございます。他の作品も、読んでみたくなりました。田舎なので、なかなか見つけられないのですが。 ;^_^A
Posted by 上州あられ at 2005年07月11日 19:50
現在、北京駐在のシィアンやんです。
こっちではなかなか日本の本が読めないと
思い、ミステリー主体に何冊か本を持って
きていたのですが、このイニシエーション
ラブにはすっかりやられました。
本当に「このミス」の書評どおりでしたね。
このもやもやをどう解消したらいいか・・・
と悩んでいたところ、このページを見つけました。おかげで再読は2回で済みました。
ゴンザさんありがとうございました。
Posted by シィアンやん at 2005年08月10日 00:10
見事な分析に恐れ入りました!!!
私のページで以下の如く、紹介させていただきました。

>このところ、ビジネス書の類を超乱読していたので、「たまには何か面白いものを・・・」と、本屋の別なコーナーをぶらぶらしていたら、「最後2行のどんでん返しに愕然、そして必ず再読したくなります!」と紙が貼ってあったので手にとってみました。ミステリー作家の作品とも知らず・・・。

「久しぶりだなぁ、こういう恋愛モンって・・・」などとのんびり読んでいたのですが、場面設定が静岡市だったり(私も静岡県出身)で、ローカルな場所の名前がいっぱい出てきたり、「男女7人●物語」シリーズの話題がでてきたりして、ちょうど大学生〜就職直後くらいの時の自分の経験との「オーバーラップ感」も楽しんでいました。

ところどころに変な違和感を覚えながらも、ついに最後の2行。読み終えて「???」、そして「もっ、もしかして!?」・・・。

直後にひっくり返して、あちこち前のページを見てみたのですが、限界を感じていたところ、ネットで見事な「分析&ネタばらし」をされている方のページを発見しました。

Look out!!・・・その代わり、読もうとしている方は完読してから行ってください!! http://gonza.seesaa.net/article/2124042.html

構造が判ったら、どっと疲れが出ました。いやぁ、見事です!

・・・でも、残念ながら私にはこんなことを考えながら読む時間もなければ、能力もありませんわ(泣)。再読!?・・・しばらく遠慮しておきます。いろいろ落ち着いたらにしますわぁ。

再び「ビジネス書路線」に邁進します(笑)。
Posted by さっぱりサラリーマン at 2005年08月12日 17:25
はじめまして。
先日「イニシエーション・ラブ」を読み終えて、頭の中が???のまま、こちらにたどり着きました。
そうですか、そういうことだったんですね。
途中、不必要に詳しい描写は伏線だったのか。
それにしても、一番の「女優」はマユだったかも。
Posted by 三冬 at 2005年08月20日 21:43
みなさん、リアクション遅れてすいません。最近仕事がらみでもう1個ブログを抱え込んでいまして、大幅な自分の容量オーバーに悩まされています。
参考にしていただけてとてもうれしいです。このお話は自分で解くのが面白い、という部分もあるので、余計なことしやがって、と言われるかもと思っていたのですが、みなさん好意的に見てくださってありがたいです。
Posted by ゴンザ at 2005年08月22日 15:35
拙い記事ですが、TBさせていただきました。
ゴンザさんの完璧な分析を閲覧させていただきました。
詳しい分析、誠にありがとうございます。
補完していただくことで、トリックの全貌をしり、より本書の構成力にびっくりしてしまいました。「第4章暗示と象徴」なんてもう脱帽です。
ちょっとした分析本で発売できるんじゃないかって思ってしまいました。
これからもよろしくお願いいたします。
Posted by 流石奇屋ヒット at 2005年09月07日 22:22
はじめまして。TBさせていただきました。
ゴンザさんのおかげで、読み終わった後の
「なんとなくだまされて面白くない気分」が
一変しました。
Posted by schneebly at 2005年09月15日 20:45
はじめまして、ゴンザさん。勢い余って、TBさせていただきました。いやぁ、それにしてもすごい小論文ですね。ここまで分析されれば、乾くるみも書いた甲斐があったのではないでしょうか。
再読は「チープラブ〜マユの物語〜」として読んでみます。
Posted by まちゃあき at 2005年10月16日 14:13
ゴンザさん、初めまして。
コメントどうもありがとうございました。
私の方からTBさせていただいた事とか先にコメントを書かなきゃと思っていながらそのままにしてしまっていてどうもすみませんでした。
私は読解力が低いのかひと通り読んだだけではすぐに気付かなかったのですよ。
それでネット検索でここに辿り着いてゴンザさんの文章を読ませていただいて「なるほど〜、そうだったのか」と納得できたのです。
「イニシエーション・ラブ」を読んだ人にはセットとしてここも読んで欲しいと思うぐらいでした。
私の従姉妹は「つまらない恋愛小説だ」と思って途中で読むのを投げ出してしまったそうです(苦笑)
う〜ん、惜しい・・・。
Posted by のりこっち at 2005年10月18日 20:00
はじめまして、「本のある生活」にTBされていたところから、飛んできました。
読ませていただきました。凄すぎます〜ここまで深く分析する情熱。素晴らしいですね。
私は★三つの評価をしたんですが、ゴンザさんの分析の後では、★五つの作品なのかな〜と評価を上げたくなりました。
二度読んで、おお〜分かった!なるほど!と思っていたのですが、気付いてないこと、読み落としていたことなど発見できて良かったです。
ありがとうございました〜
Posted by エビノート at 2006年02月22日 17:24
古本屋で見つけて読んだんですけど、
こんな詳しい解説あって感激です。

主人公のキャラが何か違うのに違和感を覚えつつ…結局騙されました 笑
Posted by ふらすと at 2006年08月21日 22:17
はじめまして、ゴンザさん。
最近イニシエーション・ラブを読んだのですが、やられた〜の一言でした。
ゴンザさんの解説を熟読しあらたな発見もチラホラ状態。
おかけで確認の楽しさを頂きました。
ありがとうございます。
Posted by きつね at 2006年09月22日 21:15
コメントを頂いたことをしばらく気づかなかったので
お礼は遅くなりました
ミステリーだ と教えてくれただけでも
半分はすっきりしましたが
ここまで「解剖」できて本当に脱帽です
本当はこのページを参考しながらもう一回読みたいのですが
でも時間は・・・
どうも有難うございました
Posted by taio at 2007年01月08日 20:31
はじめまして!
トラックバック、遅くなってすみませんでした。
とにかく初めてだったので、トラバの仕方を、ネットで調べつつ、何とか出来ました・・・

それにしても、素晴らしく細かな分析ですね!
楽しく読ませて頂きました。
ありがとうございました。
Posted by たちばな ますみ at 2007年04月18日 16:54
ゴンザさんはじめまして。
小説(文庫本)読み終わって、巻末見て「なるほどー」と思ったのですが、それでも謎は残って。
検索かけてすぐここを読みふけりました。
お陰ですっきりしました!

本当にナイス分析です。ここのURLを巻末に載せてほしいですよ。

物語がさらに面白く(怖く)感じることができました!本当に感謝してます。

Posted by 443 at 2007年09月05日 00:40
ゴンザさん詳しい解説ありがとうございました。
睡眠不足の状態から一気に読んだ本だったのですが、読むスピードが速過ぎて(ナナメ読み?)ディティールが掴めなかったもので、ココに辿り着きました。すっきりしたら、もう一回どころか三回ぐらい読んじゃいました。ピンクレディ世代なんで、AB両面の曲があたまの中でぐるぐる回ってますね。マユのテーマソングは「ジュディ・オング」かな?
映画化しねぇかな!サントラ面白そう。あ〜ウンチク語りてぇ〜
Posted by 素人丸出し at 2007年09月18日 23:39
文庫になって読みまして、このサイトにたどり着きました。
もの凄い分析すばらしい。

で私も2つほど気になっていることが。
まゆが飲むアルコールは最初は「レモン」サワーで、例の入院以降ビールジョッキ2杯!になりますよね。
これはやっぱつわりだからでしょうか。

で、今と逆のことを言いますけど、ほんとに中絶だったんでしょうか、あの入院は。。
普通妊娠が分かったらアルコール控えるでしょ。
8月の段階でもう辰也とは別れるつもりで、妊娠説を出したんじゃないですかね。
ほんとは検査のときもう分かってたとか。

。。考えすぎかなぁ。
Posted by Fuh at 2007年11月02日 23:44
あー。その「偽装妊娠説」に関しては

第3章 交錯ポイントと心理の動き
http://gonza.seesaa.net/article/2124930.html#comment

のコメントに書いてますので、良かったら読んでみてください。本文の中では、根拠が薄いかなー、と個人的に感じる説に関しては、書かないようにしていたので……。
Posted by ゴンザ at 2007年11月03日 00:58
はじめまして。
今日読み終わったところで、読み直しながらこちらの解説を拝見させていただきました。
目からうろこが落ちまくりです。
改めてすごいっ!

一つ疑問なのはマユがなぜ、夕樹に惹かれたのかなと?
初めてあったときに鈴木の名前に反応してますが。
やっぱこいつならチョロイと思ったんでしょうかね?
Posted by ten at 2007年11月08日 22:46
はじめまして。

ここでまとめられた内容を読んで、自分の見落としの多さに気づきました。
すごい分析です。
時系列データは、再再読の際に非常に参考になりました。

僕がひねくれているのかもしれませんが、マユの妊娠については、夕樹が父親だと思っています。HPにまとめた物を書きましたので、ご一読願えればと思います。
Posted by tvwatcher at 2008年01月17日 10:42
分析はすばらしいと思います。参考になりました。
 一点疑問があります。
 文中に夕樹はマユと行為に及ぶとき、童貞と処女喪失という表現使ってるので、夕樹の性行為が先行していないと論理的につじつまあわないようなきがするんですが。
 はじめてじゃないならそうだとわかるはずなんで(血がでるとか・・・)、そこらへん矛盾感じました。
 
Posted by イニシエーションラブ否定派A at 2008年02月28日 08:39
はじめまして。
小説のほうを読んで、唖然としてこちらに
たどりつきました。
とても詳しい解説でわかりやすかったです。
マユの妊娠説など、いろんな考えがあって
おもしろいですね。
読むたびに新しい発見がありそうです。

記事の中でこちらのページをリンクさせて
いただきました。
ご迷惑でしたらおっしゃってください。

Posted by まりこ at 2008年02月28日 13:32
私も最近同書を読んで、すっかり騙されたクチですが、これまであまり指摘されていない部分での違和感は、A面鈴木の「なぜ女性経験も少なく不器用な自分に目をつけたのか」という疑問に対しての繭子の回答。
「だからこそ、ですよ。誠実だと思うんです〈以下略〉」
これが、放蕩亭主に悩まされた30代40代の離婚経験者の女性が言うのならわかるのですが、小娘の台詞としては・・・。第一、相手のファッションなんかには結構注文つけたりしているじゃないですか。
Posted by ままん at 2008年03月16日 22:28
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