【警告!】
この下の文は小説『イニシエーション・ラブ』のネタばらし解説です!
『イニシエーション・ラブ』を読んだことのある人以外は、この下の記事を読むのは絶対にやめましょう!
かなりの長文なので、文字反転などのテクニックも使っていません!
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【目次】
序章 時系列データ
第1章 時制のトリック
第2章 すり替えのトリック
第3章 交錯ポイントと心理の動き
第4章 暗示と象徴
第5章 「静岡ローカル小説」としての『イニシエーション・ラブ』
第6章 おまけ
第5章 「静岡ローカル小説」としての『イニシエーション・ラブ』
この作品の主な舞台は静岡市です。そしてこの小説には、これでもかっというほど静岡市に実在するローカルなロケが出てきます。静岡市近辺の人なら、読んでいてニヤッとするような場所がてんこもり。ここまで静岡ローカルな小説は、私の知る限り、他にありません。
そこでこの章では、[静岡市関係者]∩[『イニシエーション・ラブ』読了者]というものすごく限られた論理積集合に含まれる方を対象に、『イニシエーション・ラブ』中に存在する静岡のローカル情報をお届けしましょう。
5−1)静岡な名前
この本の冒頭を見てみましょう。
望月がその晩、四人目として誰を呼ぶ予定だったのか知らないが(A面6ページ1行目)はい! 最初の2文字でもうコテコテの静岡です!
この望月という名字、他県ではあまり見かけませんが、静岡には富士市あたりを中心に山ほどいるメジャーな名前です。私が今の静岡の会社に来たとき、同じ事業部に5人も望月さんがいて、電話の取次ぎに大変苦労したものでした。
さらに、夕樹が参加した合コンのメンツは鈴木・成岡・望月・青島・大石・渡辺など。静岡に特徴的に多い名字のオンパレードです。「鈴木とか渡辺なんて、全国的に多いじゃん。」などというあなたはまだ甘い。鈴木は浜松を中心にした県西部、渡辺は沼津を中心にした県東部に半端なく多い名字で、「浜松の鈴木さん」などは1クラスに5人以上、1学年集めれば「鈴木クラス」ができるほどです。
その他、名前だけ出てくる「夕樹が高校の頃好きだった女の子」=菊地さんや、マユの勤め先「秋山歯科クリニック」の秋山さんも、静岡には多い姓ですね。
5−2)静岡の地名
読んだ人がイメージできるのかどうかを置き去りにする形で、ローカル地名がばりばり出てきます。
小鹿(おしか)・曲金(まがりかね)・一番町・カネボウ通り・清水・焼津・中町・丸子(まりこ)・住吉町・本通り・安西通り・流通通り・柚木(ゆのき)・青葉通り・久能街道・緑ヶ丘・国吉田・呉服町通り・安倍川・瀬名・大井川・古庄(ふるしょう)・三保・北街道・鳥坂などなど。
日が落ちる前には無事に安倍川のこちらに戻ってきた。(A面42ページ4行目)
とか書かれても、なにが「無事に」なのか、静岡人以外に分かるのでしょうか? いや分からないことでしょう。(疑問・反語)
どこもそうでしょうが、川を越える橋は渋滞のメッカですよね。安倍川というのは静岡市の西を流れる川で、やはりここも渋滞のボトルネック。静岡市の人間が西に行って帰ってくるとき、安倍川を越えたところが「やれやれ、なんとか渋滞を抜けて家の近くまで帰ってこれた」と感じる場所なんです。
5−3)静岡のローカルスポット
デートの場所を中心に、実在する(実在した)スーパーローカルスポットが目白押しです。
・静波海岸
・「ココス」
・戸田書店
・プラザよしだ弁当(夕樹の住んでいた曲金近くの弁当屋。今は無いようです)
・青葉公園
・新静岡センター屋上のビアホール
・マクドナルド呉服町店
・ジョルダン(今は違うお店です)
・谷島屋書店
・シティホテル(静岡タウンホテル魚与)
・「トシ・ゴトー」(紳士服のゴトー系列でしょうか?)
・柚木の自動車学校(静岡県自動車学校の静岡校のことですね)
・青葉通り沿いの「DADA」
・アピア
・国吉田のシャンソン化粧品コート
・「シシリア」
・大浜海岸
・静岡ターミナルホテル(ホテルアソシア)
・丸井静岡店
・三保海岸
・緑ヶ丘の「あさくま」
・静岡伊勢丹
・吉見書店(今は伊勢丹の隣にはないそうです)
こうしてみるとすごいですね。静岡デートスポット案内かこの本は?
どうせならもっとローカルに「コンコルド」(独特のCMで静岡県民に激しく有名なパチンコ屋)とか「ジャンボエンチョー」(単体スポンサーでローカル番組を持つDIYショップ)とか出てきてほしかったですが、1987年当時はなかったのかもしれません。私は生粋の地元民ではなく、ここ6年くらいの静岡人なので、よくわかりません。
バスでセンターまで行き、さらにそこから徒歩で青葉公園へと向かう。(A面49ページ4行目)
って書かれても「センター」が何を意味するか、本当に静岡市近郊の人にしかわからんでしょう。これ、「バスターミナル」という意味の「センター」ではなく、「新静岡センター」というショッピングセンターのことです。後に「新静岡センターの屋上にビアガーデンがあるのは知っていた。(52ページ7行目)」と出てくるのと同じスポットです。静岡市街にバス網を張り巡らす「静鉄グループ」が運営しているショッピングセンターで、バス網の中心地なので「バスターミナル」の意味合いもあるにはあるんですけどね。

▲新静岡センター
(看板自体が「Center」となっているのがわかりますか?)
静岡市民なら知らない者とていない待ち合わせ場所、青葉公園から向かうのはマクドナルド呉服町店。地元民なら「市役所の角のマック」としておなじみです。

▲青葉公園から見た「市役所の角のマック」
マユと夕樹のデート拠点「ジョルダン」というお店は、「ダン・グループ」という系列飲食店の一つ。話にでてくる「金ギョーザ」は、ゴールドなギョーザではなく「金魚の形を模したギョーザ」です。どうやらこの「ジョルダン」、後に「談楽」と名前を変え、私が静岡に来たときには「四時味亭(しじみてい)」となっており、今は「炉囲土(ろいど)」というお店になっています。なお、これらすべて「ダン・グループ」です。

▲「炉囲土」になっている「ジョルダン」跡地
金ギョーザは「談楽」の頃は、まだお店の名物だったようです。「四時味亭」だった時に、私もここで飲んだことがあるのですが、メニューにあったかどうか……? 「炉囲土」になった後は行ったことがないので金ギョーザの現状は不明です。
作品中で「ジョルダン」を出た後、
歩き始めてすぐ──だから今の店のちょうど目の前のあたりに、シティホテルの入り口があることに僕は気づいた。(A面65ページ8行目)
とあるのは、静岡タウンホテル魚与のことですね。今の「炉囲土」の目の前にあるシティホテルです。

▲静岡タウンホテル魚与
緑ヶ丘の「あさくま」というのは、愛知を中心に展開している、コーンスープが有名なステーキハウスのようです。「ようです」というのは、実際には知らないから。緑ヶ丘というのは今は静岡市と合併した旧清水市地区の町で、私の住んでいるところからそう遠くないのですが、私はこの「あさくま」見たことがありません。たぶんもうないのでしょう。富士市と浜松市には今もあるようですが。
「アピア」は静岡では有名なプレイスポット。ゲームセンターとかビリヤードとかネットカフェが揃った総合施設です。(って「アピア」って公式ホームページないのか……いまどき珍しい……。)
最近はあまり見ませんが「アピアで待ってる……」という有名なCMが深夜に流れていたそうです。私が静岡に来たばかりの頃、同僚に「ちょっと待ってて。すぐ行くから」と言ったら、「わかった、待ってる……アピアで待ってる」というハイパーローカルジョークをかまされ、「ハァ? なんだって?」とリアクションしてしまったのも今ではいい思い出です。
5−4)静岡方言
ここまで静岡ローカルを全面に打ち出している小説なのにも関わらず、作品中の人物たちは、意外と静岡方言をしゃべりません。A面の夕樹やその友人たちが話す言葉はほぼ標準語。
逆に、福井出身で東京に行ったB面辰也が、
「オレに怒ったってしょんねーだろ。」(B面211ページ15行目)
と静岡弁をしゃべっていたりします。「しょんねえ」は「しょうがない」あるいは「しょうもない」の意味です。「しゃんねえ」と発音することもあります。
辰也の友人、海藤も静岡方言をしゃべってました。
「スーさんはメシどうした? 十五階の食堂? ああ、俺もあそこで食ってきたんだけどさ、会わなかったっけな。」(B面157ページ1行目)
「会わなかったっけな。」この「け」は、若者もばりばりに使っている静岡方言です。「け」なんて、標準語にもあるじゃん、と思われるかもしれません。しかしこの「け」は、静岡では「君は焼津の出身だったっけ」とか「あれはどこに置いたっけ」というような確認や軽い疑問に使われるだけではありません。よく使われる文例を挙げてみましょう。
「ああ〜忘れてたっけ! わりいっけやぁ!」
「あんときゃ、笑っちゃったっけよぉ!」
……さあ他県のみなさん、この「け」、何を狙って付けられているのか、わからなくなってきましたね?
私は東京近郊の生まれなので、この「け」に違和感と疑問をもち、「いったいなんなの[け]?」と調べてみました。どうやら「過去」「過去完了」「現在完了」の時制を持ち、「ふりかえりつつ、感嘆・慨嘆する」というような時に使うようです。古典でよくでてくる「けり」がその語源らしいですね。
つまり上記の文例を訳すと、
「ああ、忘れていたことよ。わるいことをしたものだ。」
「あのときは、笑ってしまったことだったなあ。」
なかなか由緒正しい方言です。
もうひとつ、同じく海藤による「これぞ静岡方言の代表格!」というものを紹介します。
「……でも、一時までに戻って来れるかなあ?」
「たぶん大丈夫ら。」(B面157ページ5行目)
「大丈夫ら。」静岡に縁のない方は「なにこれ? 誤植?」と思ってしまうような語尾ですが、これは静岡で日常的に使われている方言。標準語の「だろう」とほぼ同じで、推定とか確認の意味を持ちます。つまり「たぶん大丈夫だろ。」ってことですね。
「ら」は主に静岡県西部で使用頻度が高い方言で、海藤の「名古屋大学卒」という経歴をあわせて考えると、彼は浜松あたりの出身ではないかと思います。
それから、不思議なことがひとつ。東京のお嬢様、石丸美弥子嬢が静岡弁らしきものを口にしています。
「鈴木君は、今日は一人?」と石丸さんが聞いてきた。「私も、いつも一緒にご飯を食べる同期の子たちが休みだもんで、今週は私一人なんですよ。だから……一緒に食べに行きません?」(B面201ページ9行目)
「休みだもんで」。これは順接の静岡弁接続詞。標準語だと「〜なもので」ですね。
ただし「〜なもので」と違うのは、文節の下につけるだけでなく「だから」とか「それで」と同じような独立した接続詞としても使うところ。つまり上の文例で言えば「……同期の子たちがいないんです。だもんで、今週は私一人なんですよ。」という使い方もするんですね。この方言、かなりうつりやすいようで、東京近郊生まれの私が初めて素で使い、そしてツッコまれたのも「だもんで」でした。
しかし、なんで東京組が揃って静岡弁を使ってるんでしょう?
5−5)静岡の天気
ここまでやったんだからついでに、というわけで、当時の静岡県のお天気について気象庁の電子閲覧室で調べてみました。
……そこ、呆れないように。すぐ終わるから、もうちょっとだけ我慢する。
作品内で特徴的な天気が現れるのは、B面で辰也とマユが静岡伊勢丹に買い物に行く日の1987年7月18日(土)。
土曜日の午後なので呉服町通りは途中から歩行者天国になっていたが、雨天なので人の出はあまり多くない。(B面185ページ14行目)
で、この日の静岡市の天気を調べてみると……日照時間は少ないのですが、降水量は朝に少しだけ。どうやら「ぐずついた曇り」ですね。乾氏、惜しい! 翌日の19日(日)にしておけば、ばっちり雨だったのに!
なお、この1週前の11日(土)も疲れきった辰也が、マユの部屋で雨音を聞きながら寝てしまうという記述がありますが、この日も降水量ゼロの曇り。さすがの乾氏もそこまではやってなかったか。
……というより、そこまで調べる私のほうが、おかしいのでしょうが……。
【目次】
序章 時系列データ
第1章 時制のトリック
第2章 すり替えのトリック
第3章 交錯ポイントと心理の動き
第4章 暗示と象徴
第5章 「静岡ローカル小説」としての『イニシエーション・ラブ』
第6章 おまけ


検索してたどり着きました。
凄い分析力ですね!感動すら憶えました!
静岡ローカル小説などは、まったく考えもおよびませんでした。
僕も、年表はつけてましたが微妙な相違点や
感じ方の差異は、ありますね。
きっと読み手の捕らえ方次第で
もっと違うイニシエーション・ラブが見えてくるような気がします。
やっぱりこの本は、タダモノじゃないと感じました。
自分でも、まとめてみました。 → HPアドレスより
*かなりの妄想有
こりゃまた、派手に妄想なさってますなあ。いや、この本を楽しむのに必要なのは、この想像力を超えた「妄想力」にあるのだろうと、ゴンザは思っています。
実際、乾氏も言っていたそうですが、このお話は「マユの物語」。
文章の中に現れる表現を「点」として、それをマユから見た時系列の「線」になおし、マユの心理という「面」まで広げて、「立体」たるマユの人物にまでふくらませる。妄想力を駆使したそういう補完作業が好きな人は、このお話を面白く感じるし、嫌いな人には「トリックは面白いけど、基本はチープな恋愛小説に過ぎない」んでしょうね。
お互いに、極端なまでの前者、ってことですね。
fufuさんの情報にインスパイアされて、当時の静岡の天気、調べてみました。(上記参照)
一致してませんから! 残念!
いつもそんなこと考えてる訳ではありませんよぉf(^ー^;
でも、このまま終わったら ヘンな人とカンチガイ?されそうなので、
その後、4度目を読んだ感想を(もう大ネタは出てきそうにないのですが)
細々 思いつくまま 追記しようかと考えています。
アップは次の週末くらい? (とA面風 時間の特定法で・・(^_^;))
その時、この静岡ローカルに関する記事などリンクさせていただこうかと考えています。
(*もし、差し障りがあるのでしたら言ってくださいませ)
蓬莱美由紀と石丸美弥子についても、ちょっとだけ ネタバレ気味に
僕の"妄想"を書いてみようかと思っています。
それとか、気になる 目次=音楽のタイトル等も (考え中なんで、まとまらないかも?)
この本、だんだんパズルのような気がしてきました。 今だ気になる辰也の出身校とか・・
お天気等、調べてくださったのですね。
ありがとうございます。(*ちょっと残念(^_^;))
他もいろいろ追記/修正されてますね。
また 頭から再読させていただきました。 ほんと凄い!
静岡ローカル記事へリンクについてはもちろんオーケーです。こればっかりは、地元民ならではのコンテンツ!と自負しております。(あたりまえだ)
静岡人以外には、なにがなんだかわからん記事かもしれません……。
分析の件ですが・・
考えれば考えるほど 再び分からなくなってきました・・(T.T)
筆が進められないので、執筆の途中ながら まとまらないまま
「●感想 D面」をアップさせていただきます。
リンクが乱雑になってきたので、掲示板に まとめてリンク先を記載しておきました。
もし、ご意見をお聞かせ願えたらたいへんうれしいです。_(_^_)_
特に 「妊娠?」について・・
●感想 A〜D面 イニシエーション・ラブ(ネタバレ有)
http://park6.wakwak.com/~fufu2/cgi-bin/cinema/wforum.cgi?mode=allread&no=209&page=0
→ ●感想 D面 イニシエーション・ラブ ネタバレ有 2005/03/04 記
2週間前の静岡新聞「しずおかミステリー紀行」を見てこの本を購入し、今朝読み終わってここに辿りつきました。すごい分析でただただ感服です。
ところで、ジャンボエンチョーですが1980年には営業していました。私も夕樹と同じ静大に80年に入り、小鹿の寮に入寮した県外の者にとっては「エンョー」って何?と思っておりましたので。
今は静岡県民になって云十年、エンチョーの響きに?と思うことはありませんが。
噂には聞いていましたが、静岡新聞でこの本が取り上げられたのですか。思いっきり「静岡」ですし、最近「このミス」とか「本屋大賞」とか「日本推理作家協会賞候補」とかで話題になっているらしいので、もっともな話ですね。静岡人が読めば、他の県の人の3倍は楽しめます!(数値は参考値です)
エンチョー情報、ありがとうございます。けっこう昔からあるんですねえ。思わず今調べてみましたが、
http://www.encho.co.jp/orga03.htm
富士の一号店は1974年9月設立。エンチョーの名前は創業者「遠藤長太郎」の名前から来ているみたいですねえ。またひとつどうでもいい静岡トリビアをゲットしてしまいました。
それではー。
★静岡のローカルスポット
・緑ヶ丘の「あさくま」→この店は行ったことがないのですが、静大の下宿生、寮生で「あさくま」と言えば国一の柚木交差点そばにあった「あさくま」でした。こちらも今はなくなっていますが。
・静岡伊勢丹→80年当時は田中屋伊勢丹と言っていました。80年代に旧田中屋の資本が撤退し現名称になりました。
80年〜90年代にはパチンコのCMといえば「コンコルド」ではなく「ABC」でした。辰也がどこに下宿していたのかわかりませんが、小鹿にも「ABC」はありました。
それからビアガーデンですが、87年頃ですと静岡駅のパルシェが完成して年数も経っていないことから、センターよりも人気があったのではないでしょうか。パルシェも本文には出てきませんでしたね。
個人的には「めちゃ安のサイトー」や「日本平動物園」あたりも出てきて欲しかったかな、と。超ローカルレトロネタですが、当時静大生の中では「日本平動物園に行ったカップルは別れる」なる話があったものでした。
★静岡方言
「ら」は主に静岡県西部で使用頻度が高い方言ですが、東部、伊豆でもかなり使っています。かくいう私(三島市)もたまに語尾に「ら」をつけてしまいます。浜松方面は「ら」もそうですが「に」もよく語尾につけます。
「あさくま」って柚木にも緑ヶ丘にもあったのかぁ。ポコポコ作りすぎて、お互いにつぶしあってしまったんでしょうか。こんなところにも80年代のバブリーな匂いが。
方言「ら」を、私に初めて生で聞かせてくれたのは、「浜松の鈴木さん」でした。「これが[ら]……噂には聞いていたけど、ふつうに使うんだ……」と軽い衝撃を受けたものです。「シンデレラが死んでるら?」という、他の地域ではやや厳しいダジャレは、静岡では完全に成立してますね。「に」は、標準語では「ね」に近いのかな?
静岡帰化人にとっては、当時をついつい懐かしく思い書き込んでしまいまして。
↑上に書いた田中屋伊勢丹ですが、86年頃は既に静岡伊勢丹だったようです。
最近は大道芸の時くらいしか旧静岡市の繁華街にはいかず、おじさんはもっぱら日本平へのエスパルスの応援に精を出しています。
緑が丘の『あさくま』ですが、旧清水市ではなく、東名静岡インターの近くの事では。
2〜3年前までは取付道路沿いにあるコンコルドワールド(パチンコ・ゲーセン・銭湯・ボーリング場)の駐車場の一角にありましたよ。
今は回転寿司の店に変わりましたが。
あの辺は確か住所も緑が丘です。
なんか辰也&マユって、「清水の歯科衛生士専門学校」とか「久能街道」とか「鳥坂のラブホテル」とか「三保の海岸」とか、全体的に清水エリアをテリトリーにしているイメージがあったんで、西の安倍川沿いにあるとは思ってなかったんですね。今考えると、ですけど。
辰也の所持していた車はホンダのシティ。ホンダは静岡に縁のある企業ですよね。創始者は旧浜松工専(現静大工学部)出身ですし、実数はわかりませんが県内のシェアは高いのではないでしょうか。その昔、Jリーグが始まったころにはホンダからエスパルス仕様の車も販売していました。
車のエピソードでは、高速料金など東京都の往復にかかる費用が詳しく書かれていたので、「ひょっとすると1988年あたりに料金改定があったりして、それが時制トリックの伏線に!?」と疑ったのですが、結局よくわかりませんでした。
あと、夕樹の車が「シティ」でない、ということがわかる記述がないかと探したんですが、私が車に詳しくないせいか、見つかりませんでした。
ゴンザさんの分析にはほとほと感心しました。二度読みしませんでしたが、読んでも多分分からなかっただろうところまでよくわかりました。
ところで、ゴンザさんはもしかして学校関係?「……そこ、呆れないように。すぐ終わるから、もうちょっとだけ我慢する」・・・なんて、まるで教室の中の発言ですね。余興まで。
作品を読んで感動して、
これを読んで感心しました。
静岡に住んだことはありませんが
サッカー好きなので
名前の使い方などえらく隅々にまで気を使ってる
作者なんだなとは思いながら読んでいました。