2005年03月02日

【ゴンザの独り言EX】母とリンゴと大学受験

今回は、昔話をしましょう。

ゴンザが一浪しての大学受験を控えていたその年の秋、台風19号という強い嵐が日本列島にやってきました。この「オヤジ」は、弓なりの日本列島の「弦」をなぞるような形で各地を襲い、特に東北・北海道地域で大きな被害をもたらしました。

この時の被害で一番象徴的だったのが、東北のリンゴ農家が受けたものです。せっかく丹精込めて実らせたリンゴが台風19号によって叩き落され、そのほとんどが売り物にならなくなってしまったのです。

しかし、農家の方もそのまま泣き寝入りはしませんでした。その嵐を受けても枝に残ったリンゴを「落ちないリンゴ」と銘打って、縁起物として売り出したのです。話題性も手伝って、これは受験生の親に大ヒットしました。

さて、その年の冬。受験勉強をするゴンザの家に、大きな箱が2つ届きました。母宛てのその荷物の中身はリンゴでした。しかし「落ちないリンゴ」ではありませんでした。

「ああ、あれ? 落ちリンゴ。落ちちゃって傷ついたリンゴだよ。
 ほら、この前台風でリンゴ農家が被害を受けたじゃない。災害援助の意味も込めて買ってください、って斡旋があったから買ったの。わりと安かったしね。」

お母さん。あなたの息子はこう見えても受験生なのです。
「落ちちゃって傷ついた」とか、さくっと口にするのはいかがなものかと思います。

さて、ゴンザの「本番の試験」国公立2次試験の日程は、忘れもしない2月25日でした。そしてこの朝、母がどのようにゴンザを送り出したかというと──家にいませんでした。

お母さん。この時のことを言うとあなたは決まって「そうだったっけ? ウソだよ〜そんなことしないよ〜」と疑わしげな目で私を見ますが、私がこの日の記憶を違えるわけがありません。あなたは郷里で同窓会があるということで、24日から泊りがけで遊びに行っていたのです。これは動かしがたい事実です。

私は親父と一緒に納豆ご飯を食べ、姉に見送られつつ出陣し、途中のパン屋で昼食を買っていったのです。今も脳裏に残る鮮明な記憶です。

また、私が無事その試験に合格した後、数年経った頃の1月のことです。テレビでセンター試験の話題をやっているのを見て、あなたは言いました。

「最近は、センター試験って1月にやるのねえ。あなたのころは12月だったのにねえ。」

お母さん。センター試験は今も昔も1月の始めです。「共通一次」と呼ばれている頃からです。あなたは息子の本番の試験がいつなのか、まったく把握してらっしゃらなかったのでしょうか。

私が受験生だった頃の話をすると、母はこう述懐します。

「あの頃はあなたも神経質になっていて、あたしもずいぶん気をつかったものだったよ。」

お母さん。ごめんなさい。ぜんぜんわかりませんでした。その「気」はどこらへんに遣われたのでしょうか。どこか私の知らないところで、派手に無駄遣いされたような気がします。

私もあなたの息子ですから、鋭敏なほうではありません。これからは分かりやすい形で遣っていただけると嬉しく思います。

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posted by ゴンザ at 14:00 | 静岡 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 「ゴンザの独り言」EX | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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