2005年03月18日

【文芸】ゴザンスことばあそび「よるのふね」

ゴンザのゴザンス投稿作品を振り返るシリーズの第6回目です。ゴンザとゴザンスの関係について知らない方はこちらをご覧くださいませ。

今回は「ことばあそび」。このジャンルの公開は初めて、かな?

ゴザンスという文芸投稿サイトは、なにを投稿してもいいところだったのですが、月に2回のペースで「お題」も出されていました。お題の出されるメインジャンルは3つ。

まずここでもいくつか紹介している「800字小説」。これは提示された3つのキーワードを使って800字以内の短い小説を作る、「ショートショート三題噺」。

2つめが「テーマ投稿」。たとえば「卒業シーズン・あなたの経験した別れ」「最近一番驚いたこと」というような、最近ではブログのトラックバックテーマでよくあるパターンです。

そして3つめが今回紹介する「ことばあそび」。ゴザンス編集部がある一連の言葉を提示します。たとえば、花粉症の今の時期なら「くしゃみはなみずはなづまり」。この「ことば」を使って投稿者は「あそんで」みせるのです。

「あそび」の方法は特に指定されているわけではありませんが、基本は文頭に使います。つまり大喜利でよく見る「あいうえお作文」のように、「くしやみはなみずはなづまり」がそれぞれの文頭におかれた散文や詩をつくることになります。

まあ、ごちゃごちゃ理屈で説明してもわかりにくいですね。実物を見ていただきましょう。この時のお題の「ことば」は「いぬとねことたぬき」でした。


【ことばあそび】よるのふね (2003-09-28 00:05:35)
text: ゴンザ

<お題:いぬとねことたぬき>

いとうつくしき
ぬばたまの よるにひそみぬ
とわのやみ そとでないてた
ねこどもが ふときがつくと
こえひそめ すがたかくしたよるのそこ
とこしえのねむり はこぶふね
ただゆっくりと たんたんと
ぬれたへさきは あやまたぬ
きみをむかえにきたのです さあめをとじてのりなさい

<自分で解説>
文の頭をタテに読むと「いぬとねことたぬき」になっていることが、お分かりいただけますね。

ゴンザはパズルのようなことが好きなので、この「ことばあそび」は比較的得意でした。ただ、こういう「詩」の形式は、照れがあってあまり使わなかったので、ゴンザの「ことばあそび」としては、わりと珍しい作品です。

「真っ暗な夜に不思議な船がするすると町の中を進んでくる」という情景を、七五調のリズムでまとめています。無理したわりには、おもしろい雰囲気の詩に仕上がっていて、自分ではけっこう気に入っています。

さて、この「ことばあそび」は「制限のある中でいかにして文を成立させるか?」というのが勝負になる「ことばのパズル」なのですが、ゴンザは途中から「ゴザンス編集部から提示された以上の制限を自分に課す」という自縄自縛な遊び方をしていました。(マゾか?)

もう一度上の作品を読んでみて下さい。今度は文頭ではなく、文末に注意して。

気がついていただけましたか? それぞれの行の一番最後の文字を、下から順に読むとこれも「いぬとねことたぬき」になるように作られているんです。つまりは「いぬとねことたぬき」でぐるりと一周しているんですね。

もうひとつやっているのが、お題の「いぬ」と「ねこ」と「たぬき」を、詩の中に埋め込むこと。「ねこ」は普通に登場していますね。「猫が姿を隠す」ということで「いぬ」のイメージと「居ぬ」というダジャレ。

そして「たぬき」は……「たんたんと」。♪たんたんたぬきの○ンタ○は〜♪

おあとがよろしいようで。

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posted by ゴンザ at 10:32 | 静岡 ☀ | Comment(2) | TrackBack(0) | 文芸 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
脱帽〜!
ゴンザさんのおつむは、なぜにそんなに柔軟なの?「いぬとねことたぬき」を末尾にまで。。。という発想が素晴らしいです。
座布団 2枚、あげちゃいますっ。
Posted by Yogi at 2005年03月18日 22:32
やった!
山田君、はやく2枚持ってきてー!
Posted by ゴンザ at 2005年03月24日 13:27
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