2005年08月04日

【ゴンザの独り言EX】伊東四朗一座「芸人誕生物語」観劇

だいぶ書くのが遅くなってしまいましたが、先日、池袋サンシャインまで伊東四朗一座の『喜劇・芸人誕生物語』を観に行ってきました。

座長&三宅氏ゴンザはあまり演劇界に詳しくないのでよく知らなかったのですが、これは2004年の7月に伊東四朗氏を座長として旗揚げし、そしていきなり解散してしまった短期決戦型劇団、伊東四朗一座の再結成公演なのだそうです。

伊東氏をはじめとして、三宅裕司小倉久寛渡辺正行など関東喜劇人オールスターズといった顔ぶれには、マニアでなくとも興味をそそられます。どーしてもいってやろう!と意気込んだゴンザは、オークションにて定価の3倍ほどの値段でチケットを落札したのでした。

結論から言いますと、行ってよかったなあ、と思ってます。円熟期に入った喜劇人たちの芸を見ることができました。

ただし1点、 本家「ゴンザの独り言」でもネタにした、後ろのオバちゃんの笑い声には閉口しました。

まず笑い声がえらくけたたましい。そして笑うタイミングがおかしい

伝わってくるんですよ、彼女が喜劇を見るのがとても好きなことは。

でも「早く笑いたい! 笑わせて!」という気持ちが先走りすぎていて、演者がオチの部分を言う前に、勝手にテンション上げて笑ってしまうのです。

三宅裕司「おっ、社長、それはつまりこういうことですか、あなたが…」
おばちゃん「けひゃ、けひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!

こらー! 「あなたが…」の後がオチだろうが! 勝手に笑い出してオチをかき消すな!

どうも最近「劇場運」に恵まれてません。歌舞伎を観に行ったときは、隣の友達に延々ウンチクをたれるオバちゃんがうっとうしかったですし、落語のときは「次、○○って言うよほら」という信じられないマナー違反をするオバちゃんが後ろに座っていて、右ストレートを鼻にお見舞いしたくなりました。

しかしまあ、いずれの劇場でも中盤に差し掛かると、演者たちのペースになり、これらオバちゃんたちもその流れの中に飲み込まれていきました。さすが、芸のある人は違うもんだ、と感心したものです。

話を元に戻します。『喜劇・芸人誕生物語』のストーリーをざっと紹介しますと、とある弱小芸能プロダクションのお話。何人もの売れないタレントを抱えていますが、特に厄介者になっているのが、伊東四朗演じるカタブツの歌手。会社としては辞めさせたいのですが、彼の娘がこのプロダクションを支えるドル箱アイドルのため、辞めさせるわけにもいきません。

それでは、カタブツすぎるそのキャラクターを逆手にとって、芸人として売り出したらどうだろう、と試行錯誤を重ねます。そんな中、彼の17歳の娘が重病にかかったという知らせが入ります。どんどん老化していくという、奇妙なウィルスに犯されたというのです。助ける方法はただ一つ。最も近しい人が笑わせることで、免疫力を高めるしかありません。かくして、歌手は芸人となるべく必死の努力を始めたのでした──。

喜劇・芸人誕生物語左の写真が、この『芸人誕生物語』のポスターですが、これ、まったくこの劇の内容に関係ない絵ですね。あまり明確なストーリーのある劇ではなく、コメディ・コント・歌と踊り・アドリブ劇などやりたいことを詰め込むために、シチュエーションのほうを作り上げた、といった感じです。シチュエーションから笑いを作り出す三谷幸喜さんの劇とは、逆の方向かもしれません。

面白いのは、伊東四朗の娘である「17歳のアイドル」役が、日替わりキャストであるということ。オセロの中島知子さん戸田恵子さんなどがやってらっしゃるらしいです。彼女らは、シチュエーションを聞かされているだけの、ほとんどぶっつけ本番。つまりこの娘のでてくるシーンは「アドリブ劇」のパートになります。

上の「ウィルスに犯されて日々どんどん老化していく17歳のアイドル」という設定は、この日替わりキャストのために用意されたシチュエーションです。つまり中島知子さん、戸田恵子さんが「私は17歳のアイドルですけど、それか何か?」と言い張り、周りのキャストが「ちょっとキビしいなあ」「かわいそうに…」「ところで何年生まれだったっけ?」「干支は?」と娘役にツッコむのが面白いわけです。

今回私が観に行った回では、この娘役がベッキーでした。

……それはダメだろう……。容姿的に「17歳」が通用するし、「アイドル」も十分通用しちゃうじゃないか……。

たしか彼女は2005年7月現在で21歳です。私は「日替わりキャスト制」を全く知らないで観に行ったので、最初はこのアドリブパートの狙いがさっぱりわかりませんでした。見ていくうちにだんだんわかってきましたが。カーテンコールで、演者たちも「いや、ベッキーは17歳だって言っても通用するんで、どうしようかと思った」と言ってました。

急遽伊東四朗さんが「これは私の娘じゃないです。目の色がおかしい」とアドリブをはじめ、「何をいってるの、お母さんはイギリス人じゃない、お父さん」とベッキーが切りかえし、三宅さんが「お母さんはなんていう名前?」とベッキーに聞いたら、ベッキーが「それはお父さんの方が良く知ってます」とキラーパス。

そこで、伊東さん「あのー、えーと、ベンジャミン」。

ベンジャミン! ベンジャミン伊東! わかる人にしかわからんだろそれは!

わからない人のために説明しますと、伊東さんが『電線音頭』を歌っていたときの名前です。「ベンジャミン」は男性名。「ベンジャミン伊東」は、イギリスの作曲家「ベンジャミン・ブリテン」が由来だそうです。

ややシチュエーションが生かしきれないキャストの回ではありましたが、ベッキーもさすがの舞台度胸で、なおかつかわいかったのでヨシとしましょう。

もはや伝説と化している伊東四朗さんの「歌ってしまう刑事のコント」が見られたのも幸せでした。三宅さん・小倉さんの安定感と、渡辺リーダーの噛み倒し、東MAXと昇太師匠の見ているこっちがドキドキ感、すべてに微妙なバランスが取れていて、とても楽しい舞台でした。

みなさん、機会があったら観に行ってみてください。

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posted by ゴンザ at 17:40 | 静岡 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 「ゴンザの独り言」EX | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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