2004年10月15日

【ゴンザの独り言EX】シロサイ異聞

シロサイというサイがいる。

英語名は「White Rhinoceros」。そのまま和訳しての「白いサイ」なのだが、実際のシロサイ君は大して白くもない。何色?と聞かれたら「……サイ色。」と答えるしかないような微妙なグレイである。

この「シロサイ」という名前、実は間違いによってつけられた、というのが一般的な説らしい。

シロサイの主食は地面に生えている草。それを食べやすくするため、シロサイの口は、掃除機の吸い込み口のように平たく広がった形をしている。その口の形から彼らはオランダ語でこう呼ばれていた。「wijd(e)なサイ」と。

「wijd」は英語ならば「wide」。「広い」という意味である。

それがヨーロッパに伝わっていく途中で、ある時「white(白い)」という英語に聞き間違えられた。その結果「White Rhinoceros」というのが正式な名前となってしまい、「シロサイ」という和訳まで出来てしまったのだ。

ということは、シロサイは本当なら「Wide Rhinoceros」と名づけられるはずだった。そしてそれが和訳されたならば、こうなっただろう……「ヒロサイ」と。

「Wide」が「White」になり、「ヒロ」が「シロ」になったのである。
英語と日本語の間の不思議な一致。

つまり、わかりやすくいえば、こういうことである。

「よいかマサ、あのサイはな、口がこう広がっているゆえに、ヒロサイと呼ばれておるのだ。」
「へえっ、さすがご隠居はなんでもご存知ですねえ! ヒロサイですか!」
「うむ。」

「ハチ、知ってるか。あのサイはよぅ、ヒロサイってんだそうだ。」
「そうなんでやんすか棟梁、へえっ、シロサイねえ!」
「そうよ、ヒロサイよぅ。」

「おう、与太、あすこんとこのサイはな、シロサイってんだぜべらぼうめ!」
「へえ、あたいはじめてしった。シロサイ。ハチのあにき、ものしり。」
「へへっ! ばかやろ、おだてても何もでやしねえぜこんちくしょうめ!」

「えへへ、シロサイ。シロサイってんだ。みんなにおしえたげよぅ。」

こうして与太郎の手により、シロサイはシロサイとなったのであった。

<教訓>世の中けっこういいかげん


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posted by ゴンザ at 10:28 | 静岡 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 「ゴンザの独り言」EX | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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