前々回の治療が功を奏したようで、患部が小さくなっているのが確認されたそうです。また、血液検査も正常値に近づいているので、薬が徐々に減らせそうだということでした。やったね!
というわけで、病院でテンションの上がったゴンザは、その足で東京を遊びまわってしまいました。最初に向かったのが原宿にあるニューバランス東京です。身につけるものに気を遣わないゴンザが、ほぼ唯一こだわるのが靴。そして、スニーカー系は長らくニューバランスを愛用しているのです。
お気に入りは「コミューター」というモデル。革製のウォーキングシューズのような靴で、スーツにもチノパンにもジーパンにも合わせられるクセのなさがよいのです。
しかし、この「コミューター」、それほどメジャーなモデルではないため、普通の靴屋にふらっと入っても置いてあることは少なく、サイズが揃っていることもまれです。ですから直営店であるこのニューバランス東京に出向いたんですね。今までにも何度かここでコミューターシリーズを買っています。
しかし……ゴンザが苦手とするもの、それは「立派なお店」です。天井のたかーい、きれーいにディスプレイされた、お洒落な店員さんが待ち構えているお店は、大の苦手です。もー表参道あたりのブランド直営店など、天敵と言っていいくらいの存在です。
うっ。何度来ても入りにくいオーラを感じる。私のような根っからの貧乏人を寄せ付けない結界が、ここには張ってあるような気がする。
しかし、今回は買い物をするのが目的です。勇気を奮い起こして入り口をくぐります。新作スニーカーなどがきれいに展示されていますが、それには眼もくれず、ゴンザはすばやく店内を見回します。「コミューター」というコーナー札、あれだ!
まっすぐ、わき目も振らず、その一角に突進です。腕利き強盗もかくやというほどの、無駄な動きのなさです。
あ。ベルクロシステムの新しいモデルが出てる……買うならこれか、あるいはジッパークロージャーモデルのMW1201だな……。
とためつすがめついくつかの型を眺めていると、まもなく背後に敵の気配。8時方向から店員が接近してきます。どきどき。どきどき。
「あの、こちらの商品、サイズをおだし……」
振り返れば、都会的で洗練された接客技術を身につけたお姉さんの笑顔です。しかし敵の勢力圏内に入ってしまっている、と信じて疑わないゴンザは、その笑顔を楽しむ余裕もなく、おどおどと、しかしきっぱりと言います。
「あ、あのっ! これ! これのにじゅうごせんちのやつだしてください!」
気おされたようなお姉さんの出してくれた、25センチモデルをそそくさと履いてみたゴンザは、あれこれ他のサイズやモデルを試してみることもなく、「これにします」と買い物を速攻で済ませ、逃げるようにしてお店を後にしたのでした。
ダメだ……どーしてこうも気が小さいんだろう……店員さんと軽い世間話と靴談義を交わしながら買い物を楽しめるような男になれるのはいつのことだろう……そんな時は永遠にこないような気がするけど……。
さて、そんな嫌な汗をかきつつ手に入れた「コミューター」のモデル「MW1201」がこちらです。

コミューターには、普通のひもぐつモデルや、最近出たベルクロモデルなどもあるのですが、ものぐさなゴンザは、このジッパークロージャーモデルがお気に入り。ジッパーの中に簡単に絞ることが出来る紐の部分があり、それをきゅっと引いてストッパーでとめた後

ジッパーを上げれば装着完了するというスグレモノのクロージャーシステムです。
裾の短いカジュアルなパンツとあわせると、横や後ろのNロゴやジッパー部分が現れるので、軽いイメージの靴となります。

裾の長いスーツのパンツと合わせると、ジッパー部分などが隠れ、クセのないつま先部分がくつの「顔」になります。するとすこしフォーマルな印象の靴になるんですね。

もう一色ブラウンバージョンがありますから、2足揃えてファッションや気分に応じて使い分けてみるのも一興。めんどいので、ゴンザはそんなことしませんが。
履き心地も、ニューバランスらしい快適さ。ゴンザが以前通っていた渋谷宮益坂のお店のシューフィッターさんによれば、日本人にはニューバランス、あるいはアシックスのスニーカーが合う人が多いのだそうです。
価格は16,800円と、スニーカーとしてみればかなりいいお値段ですが、ビジネスシューズとしてはそんなに高価ともいえません。ゴンザのように「靴なんざ3足くらいを履きまわしゃいいんだ!」という人にとっては、こういうオールマイティーな靴はなかなかいい買い物といえましょう。
というわけで、今回はゴンザのお気に入りの靴をご紹介いたしました!




